2021年8月に行われた東京オリンピックがまだ記憶に新しい出来事として私達の脳裏に残っている中、来年2月に中国の北京で開催予定の冬季オリンピック2022まで残り100日を切りました。
日本ではメダルラッシュに沸いた東京オリンピックに続けと各メディア、スポンサー企業が公式ユニフォームの発表をするなど様々なイベントを繰り広げていますが、
一般の人々にとって冬季オリンピックではどういった競技が開催され、どのような選手が出場するのかザックリとした知識しかありません。
実は今回の冬季オリンピックから新種目がいくつか採用されているのをご存知でしょうか?
またその理由についても注目が集まっています。
今回はそれらの新種目がどういった競技なのか、さらには競技の日程や注目の日本人選手について調査してみました。
目次
2022年冬季オリンピックの新種目は全部で7種類
2022年2月に北京で開催される、冬季オリンピックには全部で7つの新種目が追加されています。
その種目を以下に表示していますが、ご覧になっても分かるよう今までも聞いたことがある、見たことがある競技ばかりですよね?
実は今回追加された種目は確かに7つですが、既存の競技に男子、女子、団体そして混合といったものを追加したものでで全く別の競技が新種目として採用されたわけではありません。
- ボブスレー女子1人乗り(モノボフ)
- ノルディックスキー ジャンプ混合団体
- フリースタイルスキー ビックエア男子
- フリースタイルスキー ビックエア女子
- フリースタイルスキー エアリアル混合団体
- スノーボードクロス混合団体
- スピードスケート ショートトラック混合リレー
今回の冬季オリンピックでの新種目の追加理由についてはIOC(国際オリンピック委員会)から以下のような声明がだされています。
IOCのスポーツディレクター、キット・マコネル氏は声明で、新種目の追加は五輪プログラムをより若々しく、男女のバランスがとれたものにする努力を反映したものだと述べた。
この決定により、北京五輪での女子選手の割合は2月の平昌五輪の41パーセントから45.44パーセントに増える見込みだという。女子の種目数は46となり、合計1314人が参加する見通し。選手総数は41人減って2892人になるという。
このようにスポーツにおいても男女の格差を少なくし、男女のバランスがとれたものにするという方向性は世界的ムーブメントであり、
IOC(国際オリンピック委員会)がオリンピック競技の中で率先して行動に移していることを実感しています。
日本でも同様の流れは感じることはできますが、ことプロフェッショナルなスポーツになるとまだまだ課題があり、クリアしないといけない部分があります。
個人的にはそういった垣根を低くして未来志向で国民みんなで楽しめる進化したプロフェッショナルであってほしいと願っています。
オリンピックの話題から少し脱線しましたが、次の項目では冬季オリンピックでの新種目がどのようなものなのか、日程も含め競技別に見ていきたいと思います。
新種目はどのような競技なのかザックリ分かりやすく紹介!
ボブスレー女子1人乗り(モノボフ)
ボブスレーとはほぼすべての冬季オリンピックで実施されている大会を象徴する競技であり、スケルトン、リュージュと並ぶスライディング3種目。
2022年の冬季オリンピックでは男子2人乗り、女子2人乗り、男子4人乗りと新種目として追加された女子1人乗り(モノボフ)が行われトータル12個のメダルをかけて競い合うことになります。
今回、スライディング競技に使用されるトラックは なんと世界初の360度回転するトラックで競技区間は1,615m。
最大勾配は18%、カーブは18か所あります。
ボブスレーの名前は乗組員が前後に揺さぶる"bob"から直線のスピードを上げることに由来しています。
ボブスレーは基本的には複数人で乗る競技ですが、モノボフは1人乗り、しかも女性。
最高速度は120km/h、滑走している時に選手にかかる重力は3G~4Gで戦闘機なみなのでいかにハードな競技なのかが想像できます。
しかも他のボブスレー競技は複数人で操縦するチーム戦ですが、新種目のモノボフは個人戦なので結果は乗り手の力量が大きく影響します。
いずれにしても一瞬のミスが明暗を分ける緊張感のあるレースになることは間違いありません。
新種目の女子1人乗り(モノボフ)を含むボブスレーは2022年2月13日~20日の7日間の日程で行われる予定です。
▢ノルディックスキー ジャンプ混合団体
ノルディックスキーとは北欧のスカンジナビア地方で誕生し発展したスキーを意味しそのタイプは板につま先部分だけを固定するヒールフリーと呼ばれるもので滑降だけでなく、
平坦な道や上り坂でも対応できるようになっています。
なので競技はもそれを活かした、クロスカントリー、ジャンプとこの二つを組み合わせたコンバインド(複合)があります。
その中の一つであるジャンプはノーマルヒルとラージヒルの二種目があり、採点方法は飛距離と飛形点の両方合わせたものにんります。
そして今回の冬季オリンピックより追加された新種目のノルディックスキージャンプ混合団体はそのジャンプを男女混合にしたもので男女各二人の計四人の合計点で競い合います。
日本選手がもっともメダルが期待できる種目です!
新種目を含むスキージャンプは2022年2月5日~14日の10日間の日程で行われる予定です。
▢フリースタイルスキー ビックエア男子・女子・エアリアル混合団
フリースタイルスキーとは滑走しながら空中演技(エア)などさまざまな技をスキー競技の一つです。
その中でもビックエアは、高さ30~40m、斜度20度以上のジャンプ台から飛び出しジャンプ技の難易度、完成度を採点方式で競い合います。
注目なのは、何と言ってもド派手な回転技を含んだジャンプでテレビ越しでもその迫力あるジャンプは伝わってきます。
一方、エアリアルとは長さ160cm程度のスキー板で宙返りをして着地するまでの競技です。
スキーのジャンプ台を小さくしたようなコースの踏切位置に、キッカーと呼ばれる人口のジャンプ台を置いて宙返りをして得点を競い合います。
採点方法は演技前の自己申告でその演技に難易点がつき、テイクオフ姿勢、技の難易度、ジャンプの高さ、着地の合計で一本の試技の得点となります。
このエアリアルは競技の特性上、なんの練習もせずに、競技をするのは極めて危険とされているそうで、そのため夏季のトレーニングでウオータージャンプを先に行うことが一般的となっています。
新種目を含むフリースタイルスキー競技は2022年2月3日~19日の17日間の日程で行われる予定です。
▢スノーボードクロス混合団体
スノーボードクロスとはスノーボードで行う障害物競走のようなもので、いろいろな障害物が設置された1000m程度のコースを複数名で一斉スタートし、
先にゴールした着順を競い合うもので、競技自体はいたってシンプルなものですが、その内容はなかなかハードで『雪上の格闘技』と言われるど。
絶対、早い選手が勝つというわけではなく、選手同士の接触、転倒などもあり、いかに障害物をミスなく乗り越えて行くかがゴールへの近道でそこには冷静かつ、一瞬の判断も必要になってきす。
まさにエキサイティングな競技です。
新種目スノーボードクロス混合団体を含むスノーボード競技は2022年2月5日~15日の11日間の日程で行われる予定です。
▢スピードスケート ショートトラック混合リレー
ショートトラックはフィギュアスケートと同じサイズの室内スケートリンク(60m×30m)で行われるアイススケート競技の一つで、
一周111.12mのトラックを滑走する競技です。
その中ではコースの奪い合いや選手同士の接触などのため順位が目まぐるしく変わるため、見ている方も目が離すことができません。
またこの競技はタイムではなく着順で順位が決まるので選手同士、どのタイミングで仕掛けて前に出るかといった駆け引きも重要なポイントになってきます。
新種目を含むスピードスケート競技は2022年2月5日~19日の15日間での日程で行われる予定です。
日本がメダルを期待できる種目と注目選手は?
2020年東京オリンピックに続いて男女平等を全世界へアピールするIOC(国際オリンピック委員会)の狙いがますます加速していく中、
2022年の冬季オリンピックで新たに採用された新種目の中で、日本のメダル獲得が最も期待されているのは男女各二人の計四人でチームを組む、スキージャンプ混合団体。
ワールドカップでは2012年~2013年のシーズンに競技が行われ、日本は2013年大会で高梨沙羅(クラレ)伊藤大貴(雪印メグミルク)らで臨み優勝し、初代王者になっています。
2015年、2017年大会でも3位と健闘するも2021年の世界選手権では伊藤有希(土屋ホーム)佐藤幸椰(雪印メグミルク)
高梨沙羅(クラレ)小林陵侑(土屋ホーム)で臨むも日本は5位と厳しい結果になりました。
ですが、メディアの注目度も高くノルディックスキージャンプの代表格である高梨沙羅も平昌オリンピック以降、
「強い踏切」「助走姿勢改善によるスピードアップ」「テレマーク姿勢の改善」に取り組んできたことが実を結びつつあり、
2022年オリンピックプレシーズンに入ってきて復調の兆しも見えてきています。
高梨選手本人も自身3度目のオリンピック出場について以下のようなコメントをしています。
「五輪に立つすべての人が金メダルを目指してやっていると思うので、私も負けずに金メダルを目指していきたい」。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は2022年中国の北京で開催予定の冬季オリンピックの中で新たに追加された新種目についての紹介と競技日程の確認、
更には新種目の中でメダルが期待できる競技と選手について書いてみました。
夏季オリンピックに比べてどうしても注目度が低い冬季オリンピック…。
その理由として
▪️季節限定であること
▪️場所も限られること
▪️特別な道具を必要とすること
など様々挙げられますが、みなさんも今回のオリンピックをきっかけに一度深堀してみてください。
調べれば調べるほど、その競技の面白さや出場選手の魅力も知ることができ、ハマること間違いなしです!
2022年冬季オリンピックまで約3か月。
今のうちにしっかり予習して冬のオリンピックを
100%楽しみましょう。
最後まで読んでいただき有難うございました。