半世紀以上人生を全うして生きて来た高齢者。
それは苦楽が沢山ありますが、前向きになっている姿は、若者を始めとする多くの人々の模範になっていて素晴らしいです。
その方達もいずれ介護施設を選ぶ日が来る事になるでしょう。
サービス面・設備面・医療面等様々あり、その点をしっかり見極めなければなりません。
そして、多くの同世代の方や年上・年下の方と付き合って行きながら、お互いの人生観を共感し合って生きて行き、充実した日々を送って欲しいですね。
今回は良い介護施設を選ぶポイントをご紹介します。
特に、これから介護施設を選ぼうとしている人や、施設が多過ぎて迷っている人には必見です。
こんな疑問を解決します!
- 介護施設を選ぶポイントは何か
- 施設の検討の仕方や考え方はどうするべきか
- 3つの介護施設の特徴は何か
目次
失敗しない介護施設を選ぶポイントは何か?
介護施設の選び方から始めて行きましょう。
施設によっては様々な特徴を持ち合わせていますから、入居者である家族本人の意志も含めて、しっかりと選んで行く必要があります。
それが、良い介護施設を選ぶポイントにも繋がって行くのです。
私の友人は、現在80代の親を施設に入居させていると聞きました。
トイレ等も家族の支援が無いと出来なくなって来たらしく、「これでは、私達の力だけではどうしようも出来ない」と困っていたそうで、夫婦での話し合いで介護施設を選んだそうです。
私はその話を聞いて、介護を専門とするスタッフの方が必要になって来る事になってしまうとは、余程困っていたんだと思いましたし、そういった人達に向けた良い案がないのかと願っています。
ここからは、施設を選ぶポイントをご紹介して行きますので、確認しましょう。
希望条件を洗い出して最適な施設選びをする
1つ目は、希望条件を洗い出して最適な施設選びをする事です。
介護施設の特徴も大事ですが、まずは希望条件を強調的に持った選び方をする事が、入居後にも重要となる選び方となります。
そして、介護施設を後悔しないで選ぶポイントは、入居前に希望条件を洗い出して、最適な施設を探す事が大切です。(引用:みんなの介護)
これで、多数ある介護施設の中から入居者本人に合った介護施設が見つかり易くなり、家族も気持ち的に楽になって行く事でしょう。
私の友人は夫婦で友人の親の希望条件を上手く聞き出して、希望条件に合わせた介護施設を探し回ったそうです。
「まだ私の親は認知症では無いから、話が通じていた事が幸いだったし、結構スムーズに施設を選べて良かったと思うよ」と話してくれて、私自身は「良かったな」と一安心でした。
妥協をしないで、しっかりと家族も協力して施設を探して行く事も入居者本人が満足して住む事が出来る最善の方法なのでしょう。
費用面をよく確認する
2つ目は、費用面をよく確認する事です。
費用面に関しては「入居一時金」と「月額利用料」があります。
まず最初に、月額利用料から説明しますが、月額利用料は施設の立地条件や設備、医療や看護体制によって異なります。
そして入居一時金は、一般に償却期間が設けられ、一時金としてまとめて支払ったお金を消費して行く期間の事を指します。
もし、途中で退去した場合は以下の事もあり得たりします。
償却期間中に退去した場合には、決められた計算方式に従って返金があります。
ただし、償却が済んでいる場合には、退去時に返還金はありません。
また、施設によっては契約時に100%償却される場合もあります。(引用:みんなの介護)
こういった事もありますから、費用面は充分に注意して行きましょう。
私の友人はこの事について最初は無知に等しかったのですが、充分に調べ上げて入居先の施設を選択して行きました。
友人は施設も費用が掛かる訳だからお金が重なってしまうが、それは仕方が無い事だし受け止めて考えるべきと言っていましたので、私は唐突な発想の施設選びは後悔してしまいますから、慎重に考える事を伝えました。
特に施設に馴染めなかったり、急な長期入院が必要な場合には退去するケースも少なくはありませんので、入居前に償却期間についてはよく確認する事は必要です。
介護施設は魅力的ですが、お金を上手く活かして運営して成り立っている事を忘れてはなりません。
その点を逃してしまったら、後々トラブルの原因にもなりますので注意して下さい。
介護サービスの内容を充分に確認する
3つ目は、介護サービスの内容を充分に確認する事です。
施設スタッフの事だけで無く、栄養管理士による献立や医療体制の有無、入浴回数や家族との面会の自由度等を確認し、長く居住出来る施設なのかを検討する事も大切な事です。
特に医療体制が万全だと、嘱託医師や協力医療機関との連携が持てますから、より安全な気持ちを家族も持てます。
入居者本人が気楽に充実して暮らして行く事が出来るのも、介護施設でのサービスを通じて必要な条件になる事でしょう。
私の友人はこの点を特に着目していました。
友人は自分の親の体調面をしっかり管理して貰え、更に生活面のサポートが万全な環境で過ごして欲しかったらしく、その点を前提にした介護施設選びをして今があるとの事を言っていました。
私としても、正しくその考えは正論であり、妥当な判断だと思いました。
介護サービスが未熟な施設で親が過ごせる訳がありませんし、逆に家族を心配させてしまう不安要素になって行きます。
しっかりと人材教育された介護施設にて、高齢者を安心させて生活して貰うのが本来ですから、この点を忘れずに介護施設は選んで行って欲しいです。
地元の地域で住んでいなければいけないというルールがありますが、少人数でという事なので、アットホームな雰囲気で暮らせて気持ち的にも負担が減る事が可能でしょう。
失敗しないための介護施設の検討の仕方と考え方
ここまでは施設の選び方のポイントと各施設の概要をご紹介して来ました。
では、施設を検討した際に意識する・考える点は何があるのでしょうか。
その点を知りたくなって来ます。
この点を知る事で、入居者となる高齢者の状況に合った最適な施設選びがし易くなりますし、本人も納得が行く事になるでしょう。
私の友人も親を施設に入所する際の注意点として、この事について気にしていました。
施設が見つかってもそれは様々なので、家族も納得出来る場所にならないと友人の親を入居させる事も出来ませんし、保留状態で終わってしまうでしょう。
私も友人の意識している事については共感出来ましたから、一緒になって考えて行きたい事でした。
ここからは、検討の仕方と考え方を知って、より良い施設を見つけて行きましょう。
各設備を確認する
1つ目は、各設備を確認する事です。
確認する点については以下の通りです。
- 車椅子を乗っても廊下でのすれ違いに問題は無いか、室内でも問題無く過ごせるか
- 施設の材質は安全に出来ているのか
- 浴室設備は様々な身体設備に対応しているか
以上の3点を中心に確認して行き、気に入った内容だったら検討してみるという方が良いでしょう。
私の友人が本人の親を施設に入居させる際には、まず設備が充分に備わっているかで決めたそうです。
友人は「費用等も考慮しなければいけないけれど、肝心の設備が不十分だと対応し切れないだろうから、その点をよく確認する事から始めたよ」と言いました。
友人も本人の親に対しての想いがしっかりあると私に伝わって来たので、私もこうした考え方で施設選びのコツを持っておいた方が良いと思いました。
様々な考え方の中で、まずはこの事を前提に確認してみては如何でしょうか。
私物が持ち込めるか確認する
2つ目は、私物が持ち込めるか確認する事です。
入居者本人が趣味としているカメラ等の備品や、家族関係の写真や仏壇が施設の室内に持ち込んで行っても良いのかが、重要な確認ポイントになります。
本人がリフレッシュもしながら暮らせる環境作りに協力的なのか、制限があるのかを見極めて施設選びをすると良いでしょう。
私の友人の親は元々カメラで写真を撮るのが好きで、よく外出時にはカメラを持って景色を撮りに行っていた程だったそうとの事でした。
なので友人は「入居する際は絶対にカメラも一緒に持って行ってあげたい」と言っていましたから、そういった点も施設の人と相談して、納得出来る所を選べたら良いと思いました。
自分の宝物を何時までも傍に置いておくのも、1つの励みになります。
その点を理解してあげて、施設選びをしてみましょう。
食事の選択肢と料金を確認する
3つ目は、食事の選択肢と料金を確認する事です。
栄養管理士が専属している事も重要な点ですが、もし体調面に問題があった場合でもそれ相応の食事に変更してくれたり、普段の生活面の時でも献立のおかずを選択制にしてバリュエーション豊かにして入居者への負担をさせない、取り組みになっているのかも重要な確認ポイントになります。
そして、食べられなかった場合の料金の発生に関しても、あるのか無いのか気を付けて行く事を念頭に置いて下さい。
こういった取り組み方が出来ている施設程、介護事業に対した考え方が堅実で良いですから、その点も体験入居や施設見学を通じて検討してみるべきでしょう。
私の友人が施設を選んだ際は、まずこの食事面に注目を置いて行きました。
友人の親がおかずを選択して、自由度のあったバランスの良い食生活を送れる事も友人は願っていて、気にしていました。
友人は「長生きして欲しいから、しっかり栄養のあるご飯を食べて欲しいよ」とも話していましたし、私も「親と面会した際に元気な姿を見れる事って落ち着くよね」って話して、共感し合いました。
高齢者が明るく元気にさせてくれる料理を提供してくれる施設、これも視野にして検討してみては如何でしょうか。
知っておきたい3つの介護施設の特徴!
ここからは3ヶ所の介護施設の特徴をご紹介します。
費用面・生活環境・介護サービスと医療面も分かりますので、是非チェックして欲しい所です。
この点を理解すれば、高齢の家族がどの施設に入居させれば良いのかが、よく分かって来ます。
私の友人はどの施設に入れようか最初は迷いましたが、各施設の特徴を深く掘り下げて行った事で特徴を把握出来ました。
それに対して、私も安心しましたので良かったです。
ただ、介護に関わる法律が変わったので、以下を参考にして貰えれば幸いです。
2015年4月の法改正により、長期入所対象者の基準が要介護3以上に引き上げられ、介護が軽度な人は利用し難しくなりました。(引用:LIFULL介護)
現代は介護認定の重い段階で受けても受け入れは難しい現状です、その点も踏まえて、介護施設を選んで行きましょう。
有料老人ホーム
1つ目は、有料老人ホームです。
こちらは一般的な高齢者向けの介護施設になり、軽度な要介護3以下の方が利用可能となります。
その特徴は以下の通りです。
入居費用 | 10~30万円(入居一時金が必要) |
入居までの待機期間 | 数ヶ月以内で入居可能 |
介護サービス | 24時間体制で受けられる |
医療関連 | 看護師が24時間勤務している場合は、胃ろう・インスリン注射等の医療行為が必要な方も受け入れる場合がある。 |
メリットはグレードや立地が豊富で、自分に合った施設を選べる事と、2013年末の時点で8502施設もあり、選択の幅が広く、介護や食事、レクリエーションの内容のグレードが高く顧客優先のサービスが提供されています。
デメリットは、「特別養護老人ホーム」等に比べて料金が高い事です。
とても内容的に良いとは思いますが、費用対策を考えると少し足が止まってしまいますね。
私の友人もこの有料老人ホームは検討していたらしいです。
ただ、上記の通り利用費用が高い為、「親の入居を検討していたけど、難しかったよ」と諦めざるを得ませんでした。
しかし、この施設自体を非難していた訳ではありませんので、もし入居を考えている方は検討してみては如何でしょうか。
サービス付き高齢者向け住宅
2つ目は、サービス付き高齢者向け住宅です。
バリアフリー構造等一定の基準を満たした高齢者向け住宅であり、「高齢者専用アパート」と異なり、介護・医療と連携し、高齢者をサポートしています。
サービス付き高齢者向け住宅の基本情報は以下の通りです。
入居費用 | 10~30万円(敷金0円) |
入居までの期間 | 空室があれば、待機無く入居出来る |
介護サービス | 市町村等から指定を受けていない場合は、ホームヘルパー等の通常の在宅サービスを利用する事となっている |
医療関連 | 一般の住宅と同じで医師等は常駐していない |
デメリットは常時の介護や看護は行っていない為、介護度が重度の人には不向きで、医療的依存度が高くなった場合、退去しなくてはならない事があります。
介護施設としては入所し易いのですが、その分医療関係に乏しい所があるので、その点を充分に注意して検討するべき施設です。
私の友人はこの施設に関して最初は「受け入れ易い」という事で検討はしていましたが、親のもしもの事を考えた時に医療体制が不十分な事に対してはとても心配していました。
最悪は退去ですから、私は「短期的な視野で行った方が良いよ」とアドバイスをしました。
友人もこの意見には納得してくれて、その後も良い施設探しを行っていました。
高齢者向け住宅は受け入れやすいのですが、デメリットをしっかり考慮して検討してみては如何でしょうか。
グループホーム
3つ目は、グループホームです。
グループホームの特徴は認知症の方が9名程度の少数で住む施設であり、それぞれの能力に応じて協力し合いながら、共同生活を送るのが基本的な事となります。
私はグループホームというのは障害者にあるという事を、聞いた事があったので高齢者向けのグループホームがある事については知りませんでした。
では、どの様な基本情報なのか以下の通りとなっています。
入居費用 | 15~30万円(入居一時金や保証金がある) |
入居までの期間 | 空室があれば、待機無く入居出来る |
介護サービス | 24時間体制で受けられる |
医療関連 | 医師や看護師は常駐していない |
メリットは小集団のため介護職員の目が届き易く、臨機応変な対応が可能です。
デメリットは地域密着型のサービスなので、その施設と同一地域に住んでいる必要と住民票が必要となり、医療的依存度が高くなった場合は、退去しなくてはならないケースがあります。
私の友人は「親をグループホームに入居させたい」と言っていました。
その理由は友人の親はコミュニケーションが苦手らしく、大人数の場で居る事は少し苦手な様です。
それで、医療関連には乏しいけれど、グループホームでの少人数の集団生活を送って行く事で、心にゆとりを持っていられると期待しています。
私はその意見を聞いて、友人の親の場合だったら確かにグループホームでの生活を送った方が良いと賛成しました。
グループホームでの暮らしで、余生を楽しめれば家族も一層安心出来ますね。
少人数で和気あいあいと楽しめるグループホーム、こちらも検討してみては如何でしょうか。
まとめ
今回は、良い介護施設を選ぶポイントをご紹介しました。
良い施設の選ぶポイント
- 希望条件を洗い出して、最適な施設選びをする
- 月額利用料等の費用面を確認して行く事を念頭に置く
- 食事から入浴回数等の介護サービスを確認する
施設選びの検討の仕方・考え方
- 各設備や材質等を確認して、入居者の負担にならないか確認する
- 私物を持ち込めるのか、施設と確認を取る
- 食事のバリュエーションや食べられなかった際の料金についても、よく調べて検討をする
3ヶ所の介護施設の特徴
- 有料老人ホームは施設数が豊富だが、料金が高い
- サービス付き高齢者向け住宅は、空室あれば直ぐに入居出来るが、医療関連が充実していない
- グループホームは少人数で介護士の目が届く様に過ごせるが、同一地域の住民票が必要だったりと制限が多い
高齢となった家族の余生が、今後素晴らしい日々である事を願いながら、良い施設選びをしたいですね。
それも長年お世話になった恩返しになりますから、決して険悪感を示さず、最後の最後までやって行きましょう。
そうすれば、きっと高齢の本人も喜んでくれます、それを信じて取り組みましょう。