こんにちは。ちはるです。 私は長年介護施設や訪問介護など仕事を通して、様々な家族を見てきました。 在宅で姑を介護する嫁。高齢の母親の介護をする独身の息子。認知症の旦那を一人で介護する妻。 家庭には、それぞれ事情があります。 しかし、在宅で介護をしている人たちを見ると、皆悩みを抱えており、日々の生活に疲れ切っています。 「介護する側と介護される側の本当の幸せとは?」と考えた時にお互いの心身が健康で、より充実した生活ができる必要があります。 もちろん自宅で最期を迎えることが本人にとって理想です。 でも介護する側と介護される側お互いの幸せを掴むために、介護施設に入所することも選択肢の一つです。 施設を利用したいと思ってもすぐには入所できない現状があります。 そのために事前の準備(情報収集)が大切です。 まずは住んでいる近くの施設の詳しい情報を調べてみましょう! \ ま ず は 気 軽 に 資 料 請 求 し て み ま し ょ う ! /
老後一人暮らしすることは寂しいことでしょうか?
私は5年前に母を病気で亡くし、それ以降父はずっと一人で暮らしをしています。
始めのうちは、寂しい思いをさせている、親不孝をしていると思っていました。
しかし5年経った今、毎日忙しく過ごしている父の様子を聞いてていると、老後の一人暮らしは寂しいだけではないのではないかと思うようになりました。
自分の老後が寂しいものになるのではと心配する人も、高齢の親を一人にさせて寂しい思いをさせているのではないかと悩む人も、この記事を読めば老後の一人暮らしを前向きにとらえることができるはずです。
目次
2025年問題 自分一人の老後はどうしていくか
2025年になると、75歳以上の後期高齢者が4人に1人まで増えます。
高齢者が一気に増えることで、現在でさえ入所待ちの方が大勢いる特別養護老人ホームはさらに入るのが難しくなります。
また、介護の需要が高まることで介護費用が上昇することも懸念されています。
このような時代に間もなく突入していくわけですが、自分が老後の老後は施設に入るのか、自宅で暮らすのかどんな選択をすると思いますか?
介護施設に入る
介護付き有料老人ホームに入れば、突然倒れるなど不慮の事態にもすぐに気づいて対応してくれるスタッフが24時間います。
家族に心配をかけることもないし、食事の支度も家の掃除もしなくて済んで楽ですよね。
それでも、一度施設に入ってしまったらそこが「終の棲家」になってしまう可能性が高いのです。
好きな店で買い物することも、他人に干渉されずに暮らすこともできなくなってしまいます。
私にも一人で暮らしている父がいるので、日常生活に支障をきたすような状態になったら、施設に入ってもらうしかないと思っていました。
しかし気ままに楽しそうに暮らす父の姿を見ていると、自由を取り上げて入所させることがベストな方法なのか悩んでしまいます。
最期まで自宅で暮らす
インターネット調査によると、50歳以上の人の約4割は最期まで自宅で暮らしたいと答えています。
しかし心配なのは、自分で家事をするのが難しくなったり、認知症症状がでてきてしまった場合にどうするかということですよね。
高齢になってからの一人暮らしで大事なポイントは「人に頼ること」です。
毎日誰かが家に訪れる環境にすることで、自宅で一人暮らしを続けることも可能になるようです。
著しく状態が悪くならないうちは、外部のサービスを使うことで、自宅にいる期間を長くすることができますすよ。
利用できるサービス一例
- 訪問介護
- 訪問看護
- 訪問リハビリ
- デイサービス
- 食事の宅配サービス
老後の一人暮らし=寂しいはウソ
老後の一人暮らしは寂しい!というのは現役世代の勝手なイメージです。
何事も経験したことがないことには不安が付きまといますよね。
若いころは自分の老後はすごく先に思えて、お金は足りるだろうか、寂しい思いをしないだろうかとマイナスなイメージばかり持ってしまいがちです。
インターネット調査でも、20代が持つ「老後一人で暮らすイメージ」は寂しい、孤独といったネガティブな言葉が上位にあがってきます。
しかし60代に同じ「老後一人で暮らすイメージ」に持つ印象を聞いてみると気楽、自由といったポジティブなワードが上位になるのです。
実際に高齢者と呼ばれる65歳以上になると、寿命の終わりが見えてきて、だんだんと不安が減っていくそうですよ。
一人暮らしにはメリットがたくさんある
老後の一人暮らしのメリット
- 時間を自由に使える
- 家族や他人に気を使わず気楽
- 外出先から何時に帰ってもいい
- 食事は自分の好きなものを食べられる
- 趣味などに思い切り夢中になれる
- 子どもや孫に老後資金を費やさずに済む
60歳以上の男女570人に実施したアンケートの調査結果でも、一人住まいの方が暮らしの満足度が高いことがわかっています。
しかも、通院や介護が必要になっている状態でさえ、家族と同居する人より満足度が高いのです。
老後の一人暮らしの寂しさを不安視していた人も、いざ一人で生活してみると思っていたよりも楽しいと感じるそうですよ。
思っていたよりも寂しいと答えた人は、全体の約半数しかいないとのことでした。
実際に老後を楽しんでいる方の声をご紹介します。
元気で週3でパートをしており、趣味の集まりや近所の方など人間関係も充実しています。息子夫婦に同居してあげると言われても、一人暮らしが快適なのでやんわりと断っています。
60代の独身者の多数は、これからも一人で暮らした
内閣府の高齢者白書(平成30年度版)を見ると、65歳以上の高齢者のうち一人暮らしをしている世帯は全体の27.1%です。
そのうち、これまでずっと独身を貫いてきた独身者の60%以上は、これからも縛られずにひとりで自由に生活したい、と考えているそうです。
寂しい老後が心配でパートナーが欲しいと思う人はごく少数でした。
長い間気ままに一人で暮らしてきて、今更誰かに気を使ったり人のペースに合わせることはできない、という人が多いようです。
パートナーと別れて寂しくても、実は一人暮らしが快適
死別したり、離婚から時間が経っていたりすると、一人が寂しいと感じる人が多くなります。
大切な人との別れはつらく、特に死別は何年経っても傷が癒えることはありません。
しかし、だからといって夫(妻)がいた空間に、別の誰かが入ってくることでまた楽しい生活が戻ってくるかというと、そうでもないようです。
例えば、一人暮らしになって寂しいところに離婚した娘が孫を連れて帰ってきたとします。
寂しさは紛れるかもしれませんが、貯めてきた老後資金は生活費や孫のお小遣いに消え、自由な時間は家族の世話や家事でなくなってしまうかもしれません。
誰だって寂しいと感じるときはある
若くても、誰かと一緒にいても、寂しいと感じるときはありますよね。
老後の一人暮らしは自由でいい!と思っていたはずなのに、突然寂しいと感じることもあると思います。
寂しいという感情をなくすのは難しいですが、できるだけ寂しさを感じないようにするコツはありますよ。
高齢者が寂しさを感じる理由
高齢者が寂しさを感じる理由として一番よく語られるのは、「当たり前にあったものが次第になくなっていくこと」に対して不安を感じるからだと言われています。
収入がなくなる、体力がなくなる、記憶力がなくなってくる、こういったなくなることにフォーカスしてしまうと、不安を感じて弱気になり、寂しいという気持ちを引き起こしてしまうのです。
寂しい感情を呼ばないベストな方法
「寂しさの原因は不安だ」と前述しましたが、人間は暇な時間があると起きてもいないことを想像し不安になってしまうものです。
毎日忙しく過ごし、家の中でぼんやりする時間をできるだけ短くしていきましょう。
そのためには、広く浅くで構わないので、たくさんの居場所や知人をつくることが重要です。
外に出て色々な縁をつくることで、孤独死の予防にもなりますよ。
おすすめの社会活動5選
- 働きに出る
- 趣味を見つける
- 習い事を始める
- 地域のボランティア活動に参加する
- 美容院や食堂など行きつけを作る
浅く広く付き合うことには、人間関係の悩みを持たずに済むというメリットもあります。
老後は他人に縛られず、自分の心の赴くままに暮らしたいですよね。
まとめ
老後にひとりで暮らすのが寂しいというイメージは、変わりましたでしょうか?
年々高齢者が増えている現代は、自由気ままに「おひとり様の老後」をエンジョイしている人が多いのです。
寂しさを感じずに楽しく暮らしていくには、社会に出て人と関わることが不可欠です。
孤独死や不慮の事故を早期発見してもらうためにも、社会活動をして縁をつくっていった方が良いですね。
また、支援が必要になった際には意固地にならず、使えるサービスを活用して快適に過ごしていきましょう。