今回は、今注目を集めているカーリングチーム、「ロコ・ソラーレ」について紹介いたします。
「ロコ・ソラーレ」は、北海道常呂を拠点に活動しているカーリングチームで、”太陽の常呂っ子”という意味で名づけられたそうです。
2018年”平昌オリンピック”にて銅メダルを獲得し、先日2022年北京オリンピックへの出場権も獲得しました。
数年前まで、日本での認知度が低かったカーリングというマイナースポーツを、多くの人に「カーリング見たい!」と思わせるスポーツにしました。
最近では催し物でもカーリングというゲームが見られるようになっています。
「ロコ・ソラーレ」の選手達は、各々がとても個性的で、魅力的なキャラクターを持っています。
まず「ロコ・ソラーレ」としての簡単な紹介をしてから、選手一人ひとりにピックアップして、最後にチームとしての強さの秘密を紹介していきたいと思います。
目次
カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の活躍と魅力
「ロコ・ソラーレ」は2010年に発足されたチームで、2度の冬季オリンピックに出場経験のある本橋麻里さんが設立に声を上げました。
カーリングという競技を、一般素人にも注目させたのは、「ロコ・ソラーレ」の力が大きいでしょう。
カーリングは氷上で行われるウィンタースポーツで、高度な戦略が必要とされる競技です。
別名氷上のチェスとも呼ばれています。
日本人にとってあまりなじみのなかったカーリングを、一躍有名にしたのは、2018年平昌オリンピックでの銅メダル獲得です。
もちろんオリンピックでのメダル獲得で、一気に認知度が上がった事はもちろんなのですが、このチームの場合それだけではありませんでした。
競技中に作戦を練る際のコミュニケーションで、「そだねー」というやりとりがピックアップされ、「そだねー」は2018年の流行語大賞に選ばれました。
そして厳しい競技の中に見せた彼女達の一面として、競技休憩時間中の休憩時間におやつを食べるシーンが取り上げられ、一躍有名となったのです。
本来ピリピリしているであろう競技場内で、チームメイトが輪になっておやつを食べる姿は、見ている視聴者にスポーツマンとしての厳しさと、かわいらしい彼女達の癒しを感じさせてくれました。
ちなみに、この休憩時間におやつを食べるこの時間を”もぐもぐタイム”と呼ばれております。
ですがこのもぐもぐタイム、ただおやつを食べているわけではなく、選手たちの栄養面を考えて準備されたものとなっています。
すぐに身体に吸収されて、エネルギーとなりやすい、果物などが特に多いそうです。
「ロコ・ソラーレ」は日本だけではなく、世界的にも有名なチームで、グランドスラムの様な世界でも大きな大会にコンスタントに呼ばれています。
そのようなチームは日本では「ロコ・ソラーレ」が初めてです。
カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」のメンバーを紹介!
藤澤 五月 さん
司令塔藤澤選手はミスチルファン#カーリング #藤澤五月 #ミスチル pic.twitter.com/H2pVTZ3iSY
— ようすけ@4/23エントランス (@yousuke_chil) February 12, 2022
- 愛称:さっちゃん
- ポジション:スキップ
司令塔の役割であるスキップを担当する藤澤五月さん。
全体を把握し、氷上の状態や作戦、今後の展開などをチームメイトに伝えます。
彼女のチャームポイントはやはりあの笑顔ではないでしょうか。
2018年平昌オリンピックの際も、試合中の笑顔がかわいいと話題になり、韓国のメディアの特集では一番手に紹介されたほどです。
ですが、いくらかわいくともやはりアスリート、彼女の姉が週間女性の記事で彼女の負けず嫌いぶりを語っています。
やはり「誰にも負けたくない!」というメンタルが、誰にも負けない彼女を作ったのではないでしょうか。
そして彼女の司令塔としての活躍は、「ロコ・ソラーレ」のコミュニケーション力にも現れています。
「〇投目を投げたら、スキップと誰が話す。」など、話すタイミングをあえて設けているそうです。
他のチームに比べても圧倒的にコミュニケーションの量が多く、それも強さの秘密と言えるでしょう。
2021年12月の北京五輪世界最終予選の1次リーグでチェコと戦い勝利した際、世界カーリング連盟の公式ツイッターにて彼女に対してかなりの評価をしていました。
「スマイリング・アサシン(笑顔の暗殺者)が再びやった」と綴られていたようです。
日本はもちろん世界からも注目されている藤沢五月さんに、これからも注目ですね。
吉田 知那美 さん
吉田知那美ちゃんマジ可愛い💕この笑顔最高!#カーリング女子 #吉田知那美 #最高の笑顔 pic.twitter.com/gczcfWMmlp
— 木黄シ兵っ子 (@hamanokeat) February 12, 2022
- 愛称:ちな、ちい、ちーたん、ティナ
- ポジション:サード
カーリングにおいてサードというポジションはスキップの補佐、いわゆる参謀の様なポジションだそうです。
スキップが投げる際は代わりに指示を出すこともあるので、スキップとサードの意思疎通は他のチームメイト以上に大切なものとなってきます。
チームメイトの吉田 夕梨花さんの姉でもある彼女。
彼女の家族が語るには、吉田 夕梨花さんは”動”の人だと表現しています。
好奇心旺盛で、やりたいと思ったことはできるまでやらないと気が済まないというタイプで、それは幼い頃のエピソードからも分かります。
自転車の練習をしている時、後ろを持って手伝っていたが夕方になってしまい、「また明日」といっても聞かず、一人でその後練習を続け、一人で乗れるようになったと帰ってきたそうです。
このやると決めたからにはとことん納得が出来るところまでやるという姿勢が、今の彼女を作っているのかもしれませんね。
鈴木 夕湖 さん
🥌全農2021女子カーリング日本代表決定戦in稚内⚓️
— 全農広報部 スポーツ応援 (@zennoh_sports) September 12, 2021
【贈呈式】
MVPに輝いたのは鈴木夕湖選手✨
MVP賞は #全農 が運営する産地直送通販サイト #JAタウン のギフトカード💝
今後も「ニッポンの食」パワーで がんばれ!🇯🇵#全農女子カーリング決定戦 #農家の皆さんありがとう #ニッポンの食 pic.twitter.com/3Y0L46Cr2A
- 愛称:ゆうみさん
- ポジション:セカンド
7歳から競技を初めており、小柄な彼女は多彩なショットが持ち味です。
特に一投で相手の石を二つはじくダブルテイクアウトは、小柄な彼女からは信じられないほどの力強いショットとなっています。
海外選手からは吉田夕梨花さんと合わせて「クレイジースイーパーズ」と呼ばれています。
様々な場面のキーショットを好ショットに運び、どのくらいのスピードでどの辺りに止まるか、どこに止まってはいけないかなど、ジャッジにも優れており、定評があります。
自分の求められる仕事をやり続けるというバイタリティあふれる女性です。
そんな彼女の持つ知られざる一面は「天然」という事。
なんでもナイアガラの滝へ向かう一本道で迷子になったこともあったそうで、そのようなエピソードが多数あるそうです。
そんな一面もありながら、献身的な所や、自分をしっかりと分析して、折れてしまわず目標を見定められるところは、やはりアスリートの気質なのでしょう。
吉田 夕梨花選手
\#ロコ・ソラーレ/
— 北海道新聞 (@doshinweb) February 12, 2022
試合前に
所属選手を予習🥌#吉田夕梨花 選手
▶特設サイトhttps://t.co/S2gIsyNdW2#Beijing2022#カーリング#TEAMJAPAN pic.twitter.com/wuzzCie7sE
- 愛称:ゆり
- ポジション:リード
チームメイトで姉の吉田 知那美さんとは性格が反対だと家族に言われる程、吉田夕梨花さんの性格は大人しく慎重だそうで、口癖は「無理」だったそうです。
幼い頃からカーリングをやっており、姉と比べられる事も増えてきて、仕方ないけど少し不安定だった事もあったと本人も話しています。
安定感のあるドローショットが武器で、癖のある石の扱いがうまいと定評があります。
大人しい彼女ですが、頼りになる一面もあり、チームにとって必要と思ったときは、先輩であるチームメイトに対してでもキチンと伝えます。
試合中に、吉田さんが「集中して!」と先輩に声をかけたそうです。
試合はその一言に救われ、無事勝利を掴むことが出来ました。
チームの為に必要な言葉を掛けることが出来る後輩、掛けられた言葉を素直に受け取れる先輩、この人間関係も彼女達の強みではないでしょうか。
まとめ
以上、ロコ・ソラーレのメンバーを紹介させていただきました。
個性豊かな女性たちですが、共通していることがあります。
それは、貪欲に成長を求めているという所です。
公式ホームページ(ロコ·ソラーレ (locosolare.jp))で各々のコメントを上げているのですが、全ての人が今よりも成長することを第一に上げられています。
オリンピックの表彰台に上がった経験のある彼女たちですが、まだまだ成長を望んでおられます。
そしてこの「ロコ・ソラーレ」を設立した本橋麻里さんが掲げたスローガン「キープスマイル・ポジティブ」、これは試合中に交わす全ての会話に浸透しています。
スマイルをキープするために、ポジティブなメンタルを作ること。
試合の間で交わされる言葉も常にポジティブで、「ナイス!」「OK!」「そだねー」などのポジティブワードでいっぱいです。
この成長を求め努力する姿勢と、ポジティブな人間関係こそが、このロコ・ソラーレというチームの最大の強さの理由ではないでしょうか。
北京五輪の出場を決めて、次は優勝を目指して練習されています。
この1~2年は世界での試合を多く経験し、かなり力を付けたとの事です。
新型ウイルスによりなかなか思う通りに練習など出来ないことも多いそうですが、きっとまた私達に感動を与えてくれることでしょう。
2022年、彼女達の活躍がとても楽しみです。
「ロコ・ソラーレ」のオフィシャルブログ”ロコ・ログ”(カーリング女子 ロコ·ソラーレ オフィシャルブログ「ロコ·ログ」 Powered by Ameba (ameblo.jp))で、試合とは違う彼女達の写真やコメントがUPされています。
公式HPと合わせて是非ご覧ください。