こんにちは。ちはるです。 もちろん自宅で最期を迎えることが本人にとって理想です。 施設を利用したいと思ってもすぐには入所できない現状があります。 そのために事前の準備(情報収集)が大切です。 \ ま ず は 気 軽 に 資 料 請 求 し て み ま し ょ う ! /
私は長年介護施設や訪問介護など仕事を通して、様々な家族を見てきました。
在宅で姑を介護する嫁。高齢の母親の介護をする独身の息子。認知症の旦那を一人で介護する妻。
家庭には、それぞれ事情があります。
しかし、在宅で介護をしている人たちを見ると、皆悩みを抱えており、日々の生活に疲れ切っています。
「介護する側と介護される側の本当の幸せとは?」と考えた時にお互いの心身が健康で、より充実した生活ができる必要があります。
でも介護する側と介護される側お互いの幸せを掴むために、介護施設に入所することも選択肢の一つです。
まずは住んでいる近くの施設の詳しい情報を調べてみましょう!
まだまだ心身ともに健康だと、「ゆくゆくはお世話になることもあるかもしれえない··。」と思いつつ、老人ホームについては漠然としたイメージしかお持ちでない人も多いのではないでしょうか?
また、ご両親が高齢で離れて住んでいる場合、様子がわからないので、「老人ホームで見てもらえると安心かも」と頭をよぎったりしますよね。
「老人ホーム」のような高齢者向け施設は、おおまかにいっても6つも種類があることをご存知ですか?
多額の費用が必要な施設もあるので、健康で判断力に十分な自信があるうちに備えておく必要があります。
私の義両親はアウトドアが趣味で、70歳を過ぎても元気ハツラツとしています。
ですが子どもたちが独立した時に「将来は老人ホームに入ろう。」と決心しているので、一昨年、市内の老人ホームの見学に行ってきました。
いくつかの施設を実際に見たことで、入居した場合の実際の生活イメージできるようになったそうです。
「ほっと安心できた。」と笑顔で言っていました。
こんな方に読んで頂きたい
- 老後は老人ホームで暮らそうかなと検討している方
- 良いところだったら老人ホームに入るのもいいかもしれないと思っている方
- 離れて暮らす両親の入所先を検討したい方
この記事は、介護施設を利用するのに悩んでいる方、利用どのような施設を利用したらいいのか曖昧な方に読んでいただけると、お役に立てると思います。
目次
1、老人ホームのタイプとその特徴
高齢者向け施設は、主に6つの種類があります。
- 介護付き有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム(特養)
- サービス付き高齢者向け住宅
- 介護老人保健施設(老健)
- 経費老人ホーム(ケアハウス)
- グループホーム
特徴を簡単な表にした上で、それぞれ解説します。
介護付き有料老人ホーム |
特別養護老人ホーム |
サービス付き高齢者向け住宅 |
介護老人保健施設 |
経費老人ホーム |
グループホーム |
|
入居対象 |
自立 |
要介護3以上 |
自立 要支援 要介護 |
リハビリで在宅復帰を目指す人 |
自立 |
要介護1,2の認知症患者 |
費用 |
中~高 |
低 |
中~高 |
低 |
低 |
低 |
待機者 |
少 |
多 |
少 |
3~6ヶ月 |
多 |
多 |
介護が必要になったら |
そのまま居住可 |
― |
外部の介護サービスを別途契約 |
― |
①一般型は外部の介護サービスを別途契約 |
要介護3以上になると退去が必要なこともあり |
職員体制 |
介護職員が要介護者に対して3:1以上 |
3:1以上 |
常駐スタッフなし |
1人以上の医師が常勤 |
3:1以上 |
3:1以上 |
居室タイプ |
個室 |
個室または多床室 |
個室 | 個室または多床室 |
個室 |
個室 |
運営 |
民間団体 |
公的施設 |
民間団体 |
公的施設 |
公的施設 |
民間団体 |
1.介護付き有料老人ホーム
「介護型」は要介護1~要介護5の人が対象です。
「混合型」の場合は、自立して生活できる人も入居できます。
24時間常駐している介護士だけでなく生活相談員やケアマネジャー、看護職員のサービスも受けられます。
入居一時金が必要な場合が多く、月額費用も公的な施設に比べて高くなることが一般的です。
費用が高くなる傾向があるので、自立して生活できる間は、「サービス付き高齢者向け住宅」に住んで、介護が必要になったタイミングで「介護付き有料老人ホーム」に入るのも手です。
メリット
- 施設数が多いため、待機者が少ない。
- 医療·看護の体制が整っている。
デメリット
- 他の施設に比べ費用が高い
ぎりぎりまで現在住んでいる自宅で暮らしたい義両親は、希望したら比較的すぐに入居できる有料老人ホームを中心に見学にいきました。
自宅の売却費用を、入居一時金の一部にする予定のようです。
2.特別養護老人ホーム(特養)
地方自治体や社会福祉法人が運営する公的施設で、常時介護を必要とする状態の人をはじめ、認知症や寝たきりの高齢者といった緊急性の高い人の入居が優先され、終身で利用できます。
日常生活の介護をサービスの基本としているため、食事や入浴、排泄などの介助、掃除や洗濯などの生活援助が主になります。
入居一時金がかからず、月額費用の相場が約8~14万円と、民間の介護付き有料老人ホームよりも大幅に安くなります。
そのため、待機者が多くなかなか入居できないのが現状です。
メリット
- 公的施設なので、費用が安い。
- 高い介護度でも入居できて、かつ長期の利用が可能。
デメリット
- 要介護3以上が対象
- 待機者数が多く、なかなか入居できない
- たん吸引などの医療処置が必要になった場合は、退去の可能性がある。
3.サービス付き高齢者向け住宅
バリアフリー構造の賃貸住宅で、高齢者が安心して暮らせるようなサービスが受けられます。
受けられるサービスは、以下のようなものが一般的です。
- 安否確認
- 掃除や買い物の代行などの生活支援
- 生活相談
契約は、賃貸契約のみで、自立して生活できるか、軽度の介護が必要な高齢者が対象です。
介護については、訪問介護やデイサービスなど、外部の介護サービスを利用する必要があります。
メリット
- 比較的自由がある。
- 住み替えがしやすい
デメリット
- 寝たきりや認知症が進行した場合は、退去の可能性がある。
4.介護老人保健施設(老健)
自宅へ戻ることを目的としている公的な施設です。
リハビリが必要な要介護の高齢者が対象になります。
メリット
- 公的施設のため、費用が安い
- 医師などの専門スタッフがいて、専門的な医療やケアを受けることができる
デメリット
- リハビリ時間が多く、自由度が少ない
- 在宅復帰を目指す施設のため、長期間、継続した入居ができない。
5.経費老人ホーム(ケアハウス)
「一般型」と「介護型」があります。
低所得者でも入居できる、自治体や国の助成金で運営されている施設のため、入居待ちの人が多くいます。
一般型
自立して生活できるか、軽度の介護が必要な高齢者が対象です。
食事の提供や掃除、洗濯などの生活支援サービスを受けることができます。
また、緊急時の対応もしてもらえます。
介護が必要な場合は、外部の介護サービスを契約する必要があります。
初期費用が0~30万円で、月額利用料は6~17万円前後かかります。
介護型
基本的に要介護1以上の人が対象です。
食事や入浴、トイレなどの介助、機能訓練や通院の付き添いなどの介護サービスが受けられます。
初期費用は0~1,000万円、月額利用料は6~17万円と有料老人ホームよりも安くなっています。
メリット
- 低料金で利用できる。
- 入居者どうしの交流がさかん。
- 「介護型」の場合は、介護度が高くなっても、そのまま入居し続けられる。
デメリット
- 施設の数が少ないため、なかなか入居できない。
- 医療措置が必要になった場合は、退去の可能性もある。
6.グループホーム
グループホームは、認知症の高齢者が、5人から9人のグループで共同生活する介護福祉施設です。
専門スタッフの援助を受けながら、入居者の能力に応じて、料理や掃除といった役割を担いながら暮らしていきます。
基本的には、終身利用が想定されています。
メリット
- 基本的に少人数の介護が行われるので、認知症の高齢者は落ち着いて生活できる。
- 認知症ケアの知識と経験を持つ職員が常駐している。
- サポートを受けながら日常生活を共同で行うことが認知症のリハビリにもなる。これによって、症状の進行を遅らせることができる
- 有料老人ホームに比べると低価格
ポイント
- 施設のある場所に住民票を持つ必要がある。
- 定員が少ないので、入居するのがなかなか難しい。
- 要介護1の認定が必要。
- 基本的には身体が元気な人が対象なので、看護師は常駐していない場合が多い。
2,自分に合った老人ホームの選び方
老人ホームの6つの種類がわかったところで、実際に自分の希望に合った老人ホームの選び方を解説します。
老人ホームを決めるまでの流れは以下のようになります。
- 情報収集
- 気になった老人ホームの資料請求
- 見学に行く
- 実際の施設のチェック
- 体験入居
希望にかなうホームを絞って、いくつか実際に見に行くと、具体的なイメージができるようになりますね。
最終的に1,2ヶ所にしぼり、体験入居してみると、実際に入居してから「こんなはずじゃなかった!」と感じることが少なくなります。
入居を検討する上で大事なこと!
入居のタイミング
入居するタイミングについてですが、施設に入りたいと思ってもなかなかすぐに入所できるとは限りません。
時期が来た時に慌てないためにも、事前の準備と心構えが大切になってきます。
ケース1:元気なうちに入居
自立して生活しているけれど、将来にそなえて有料老人ホームに入居することを選ぶ人もいます。
レクリエーションが充実している施設を選ぶと趣味の友人ができたり、景色の良いところで安心しながら暮らすということも可能です。
ケース2:在宅介護に限界が来た時に入居
要介護度が高くなっていくと、家族で介護するのに限界がくる時が必ず来ます。
仕事と介護を両立させている人はなおさらです。
そのために、家族の肉体的·精神的疲労が限界に来る前に、老人ホームを探しておく必要があります。
ケース3:病院から退院する時に入居
高齢になってから病気や怪我で入院すると、退院時に要介護状態になることがあります。
もし自宅で介護を受けられない場合は、介護付き老人ホームに入居することを検討しなくてはなりません。
退院後は、リハビリのため、「介護老人保健施設(老健)」に入居するという場合もあります。
老健は入居期間が限られているので、その間に介護付き老人ホームを探して、退去後に介護付き老人ホームへ入居するというケースも考えられます。
希望にかなった施設をじっくり検討する意味でも、不測の事態に備える意味でも、健康で判断力がしっかりしている間に、老人ホームを調べておくことが大切になりますね。
費用について
老人ホームの終身利用を考える場合、実際に入居期間がどれくらいになるかがかかる費用にかかわってきます。
先を予測することは難しいですが、平均余命が参考になるかもしれません。
老人ホームでチェックするポイント
提案してくれるケアプランが適切かどうか
介護サービスを利用する際、老人ホームではその時の状況に応じて「ケアプラン」を組んでもらうことが可能です。
たとえば、基本的には自立して生活できる方でも、風邪を引いたりして体調が良くない時、食事や入浴の介助をしてもらえます。
援助が必要な時のバックアップ体制や緊急時の連絡体制などの対応が適切になされているかをしっかり確認することが大事になります。
スタッフの雰囲気
スタッフが生き生きと仕事に取り組んでくれるかどうかは、安心して気持ちよく生活を送る上で大事な要素になります。
スタッフが働きやすい職場になっているかどうかにも関わってくるので、一概に老人ホームの料金が高ければ、スタッフが素晴らしいとも限らないようです。
体験入居してみると、実際の雰囲気がわかることが多いです。
老人ホームの立地
家族がサポートするのに、施設が通いやすい場所にあるかどうかはとても大切です。
顔を見て安心したり、必要なものを届けたり、入居者にとっても家族のサポートは欠かせません。
ホームを選ぶ際に、入居後の生活を家族ともぜひ相談してみてください。
まとめ
老人ホームとひとくちに言っても、種類がいくつもありました。
入居後に安心した生活を送るには、元気なうちに自分の希望を明確にして実際に気になる老人ホームを見ておくことが大切になります。
ご自分にピッタリのホームを選んで、ご自分もご家族も幸せな老後を過ごす準備をなさってくださいね。