介護の仕事をしていたときに、周りの職員からよく、介護士って結婚は難しいの?という、質問をされた事が多くあります。
どうやら、介護士の結婚は難しいと考えている人が多いのが、世間一般のイメージのようです。
それでは実際に、介護士の結婚は難しいのでしょうか?
私の職場では、考え方や工夫次第で無事、結婚できている方もいました。
つまり、介護士が結婚できないというのは、噂や思い込みに過ぎず、結婚できるかどうかは、その人の行動力次第という事です。
今回は、そんな介護士が結婚する為には、どういった事をするべきかご紹介します。
こんな人に読んで欲しい
- 介護士をしていて、結婚したいと考えている人
- 介護士をしていて、結婚しようか悩んでいる人
- 交際相手が介護士をしていて、将来、結婚したいと考えている人
- 交際相手が介護士をしていて、結婚しようか悩んでいる人
- 子供が介護士の仕事をしていて、将来、結婚できるかどうか不安なご両親
- 子供の交際相手が介護士の仕事をしていて、結婚について考えているご両親
- 介護士は、結婚できないという噂を聞いて、自分の将来に不安を感じている介護士
目次
介護士が結婚できない理由は?
まず、介護士が結婚できない理由について、お話していきましょう。
介護士が結婚できない理由は、
- 給料が安い
- 勤務体系が不規則
- 結婚資金がない
の3つだと考えられます。
これらが、介護士の仕事となぜ関係しているのでしょうか?
以下に、それらについて、詳しく解説していきます。
給料が安い
介護士と言えば、他の業種と比較するとやはり、給料が低い傾向にあります。
給料が低いと、結婚しても生活していけるかどうか不安だという方は、多いのではないでしょうか?
私が以前勤務していた施設で、ご主人はリハビリ課主任で、奥さんが介護主任をされている方がいました。
二人の間には、子供はいない状況でしたが、ご主人も奥さんもその施設で、10年ほど働いていると聞いた事があります。
どちらも主任で、かつ長年働かれているのなら、それなりの給料がもらえているのでは?と、思っていました。
しかし実際は、毎月生活をしていくだけで、結構キビシイようです。
将来的には、子供もほしいと言っていたので、この仕事を続けていくのは難しいかもしれないと言っていました。
ご主人はハンバーグが大好物なので、頑張って貯金を貯めて、施設を退職後にキッチンカーでハンバーグを販売していきたいという事を考えているようです。
このように、どこの施設でも給料が低い事が多く、たとえ結婚しても生活していくのが大変な状況になっています。
どの仕事もそうなんだけど特に介護士と保育士の給料は上げてほしい…
— もすDLEVELありがとう固ツイ見て (@ono_d5004) March 11, 2021
専門職なのに業務量と割に合わない
安すぎるよ…
勤務体系が不規則
介護士の仕事は、24時間365日のシフト勤務となっています。
朝早く出勤する事もあれば、夜勤で帰ってこられない日も少なくありません。
不規則な勤務体系になっているので、結婚したとしてもパートナーと一緒に過ごせる時間は、少なくなりがちです。
夫婦共働きで、どちらかが土日が休みの仕事をしていた場合、当然、土日に夫婦の時間を過ごしたいと考えるでしょう。
しかし、介護士の場合は、土日や祝日でも勤務があるので、その分一緒に過ごす時間は少なくなります。
また、勤務体系が不規則な為、相手がゆっくり休みたいときに結果として、迷惑を掛けてしまう事もあるようです。
例えば、私が早番のときは、朝の7時から勤務が始まるので、その日は朝の4時半に起きるようにしていました。
その時間は、大半の人はまだ、寝ている時間ではないでしょうか?
そんな朝早くに起きると、その生活音などで、一緒に暮らしている相手を起こしてしまう可能性もあります。
このように、夫婦で生活リズムが違うと、一緒に過ごす時間が少ないといった傾向があるようです。
これは、良好な夫婦関係を築いていく中で、障害と考えている人も多いのではないでしょうか?
でも、不規則な勤務時間のせいで体調が悪い。体調崩すとどうしても気分まで下がる。頑張って笑顔で居ても限界はあって、イライラしたり急に涙が出たり。
— 伊織@diet難民 (@iorin1255) October 10, 2018
つらいのはあなただけじゃないって、言われなくてもわかってます。#介護士
結婚資金がない
結婚式を挙げようと思ったら、多額の費用が掛かってきます。
先ほどもお話したように、介護士は給料が低い事が多いので、結婚式を挙げようと考えても費用を捻出するのは、中々難しいようです。
結婚式に掛かる費用は、挙式や披露宴などだけでも平均で300万円ほどします。
介護士の給料が低い事を考えれば、とても支払える金額ではありません。
介護士の職員同士で結婚した同僚がいたのですが、結婚式を挙げようと思ってもお金がないので結局、結婚式を挙げないまま入籍したそうです。
女性にとって結婚とは、一生に一度の晴れ舞台です。
できるだけ多くの人に参列してもらい、豪華な結婚式にしたいと考えている女性も多いのではないでしょうか?
そうなってくるとその分、結婚式の費用も高額になってくる為、結婚に対して後ろ向きな姿勢になってしまうのかもしれません。
このように、結婚資金がない為に、結婚を断念してしまう方も多いようです。
結婚する為にやるべき対策3選
介護士が結婚できない理由は分かりましたが、それでは、介護士が結婚できる方法はないのでしょうか?
介護士が結婚する為には、それらの障害をクリアしていく事が必要です。
具体的には、
- 給料を上げる
- 仕事に理解のある人を探す
- 結婚に掛かる費用は安く済ませる
といった方法があります。
以下に、詳しく解説していきます。
給料を上げる
給料が低いのがネックになっているようなら、給料を上げる方法を考えましょう。
しかし、給料の低い介護の仕事では、給料を上げるというのは、中々難しいのが現状です。
その為、給料を上げたいなら、介護福祉士のような資格を取得すればその分、給料は上がります。
介護福祉士とは、介護に関して、一定の知識や技術を有していると認められる国家資格です。
この資格を取得すれば、一ヶ月の平均給料が約52,000円上がります。
私が以前いた職場でも、長年働いていた方は、この資格を保有している方が多かったです。
もちろん、その資格を取得していない人も何人かいましたが、そういった人の中には、資格取得の為に意欲を燃やしている方も何人かいました。
派遣で5年ほど働いている方がいたのですが中々、給料が上がらない状態でした。
その為、介護福祉士の資格を取得する為に、仕事の合間を縫って一生懸命勉強している姿を見かけた事があります。
介護福祉士の資格を取得して、さらにそこから、よりレベルアップしたいと考えているなら、認定介護福祉士の資格を目指してみてもいいでしょう。
これは、介護福祉士のような国家資格ではなく民間資格ですが、介護福祉士よりもさらにスキルや知識の習得を目指したいと考えている方にオススメです。
この資格は、誕生したのが2015年と比較的最近できた資格となっているので、まだまだ知らない方も多いのではないでしょうか?
しかしこの資格は、介護福祉士のように取得すれば必ずしも給料が上がるわけではないという事を覚えておいてください。
取得すれば給料が上がるかは、自分の勤務している施設に事前に確認しておきましょう。
最近できた資格なだけに、まだまだ世間の認知や関心は低いのが現状です。
しかし、今後の介護需要が増えるにつれ、認定介護福祉士への注目も集まり、資格を取得している事で給料が上がる可能性もあるでしょう。
仕事に理解のある人を探す
介護士が結婚したい場合、その仕事に理解のある人を選ぶべきです。
勤務体系が不規則で、パートナーと一緒に過ごせる時間が少なくても、介護士の社会貢献性ややりがいを分かってくれる人もいるでしょう。
結婚前に、仕事や生活に関しての価値観が同じかどうか確認しておく事は、とても重要です。
また、工夫次第で一緒に過ごす時間も増やせるでしょう。
私が勤務していた施設では、月に最大2日まで、自分の休みたい日を選ぶ事ができます。
その職場で介護士同士で結婚している方がいたのですが、月に必ず1回は同じ日に休みを取って、一緒に過ごすようにしていました。
有給などの長期休暇が取れたときは、一緒に外出したりして、夫婦の時間を満喫しているようです。
このように、価値観を共有できる相手と結婚すれば、結婚後も良好な関係が築けますし、工夫次第で一緒に過ごす時間を増やす事も可能になります。
結婚に掛かる費用を安く済ませる
結婚式を挙げたいけど、そんなに高額の費用は払えないという方は、結婚式に掛かる費用を安く抑える工夫をするべきです。
例えば、神前式の結婚式ならチャペル式よりも、費用を安く抑えられる傾向があります。
日本では結婚式というと、教会やホテルなどで行われる教会式の結婚式をイメージする方が、多いのではないでしょうか?
確かに結婚式と言えば、教会式が多いのが現実ですし、結婚式を実施している教会やホテルも多いです。
自分がキリスト教を信仰している、もしくは結婚相手が信仰しているのならチャペル式を行うべきかもしれません。
しかし、日本人はどちらかというと無宗教な方も多いですし、仮にキリスト教を信仰していたとしても、そこまで敬虔な信者という方は、少ないのではないでしょうか?
その為、無理に教会式の結婚にこだわってしまうと、結婚式の費用が高額になってしまう事があります。
そんな方にオススメなのが、神前式の結婚式です。
神前式とは、神社で行われる結婚式を指します。
近年では、日本の伝統文化を感じたいという方にも、密かに人気のある結婚式となっているようです。
結婚式に掛かる費用も5万円~20万円ほどと、それほど高額ではありません。
しかし、これはあくまで挙式料だけの話なので、そこから和装や着付け、ヘアメイク代などを加えると、教会式とさほど金額が変わらない場合もあるのでご注意ください。
このように工夫次第で、結婚式に掛かる費用を抑える事もできるので、積極的に活用してみましょう。
まとめ
介護士が結婚する為には?
- 給料を上げる
- 仕事に理解のある人を探す
- 結婚に掛かる費用は安く済ませる
いかがでしょうか?
結婚したいけど、介護の仕事がネックになって、結婚に中々踏み出せない方でも、今回ご紹介した内容を参考にしてみれば、結婚に対して前向きになれるのではないでしょうか?
介護士というのは、社会貢献性があり、大変やりがいのあるお仕事です。
介護士だから結婚できないとネガティブに考えるのではなく、その仕事に誇りやプライドを持つようにしてください。
そういった熱意や姿勢が相手にも伝われば、結婚もそんなに難しくないでしょう。