こんにちは。ちはるです。
私は長年介護施設や訪問介護など仕事を通して、様々な家族を見てきました。
在宅で姑を介護する嫁。高齢の母親の介護をする独身の息子。認知症の旦那を一人で介護する妻。
家庭には、それぞれ事情があります。
しかし、在宅で介護をしている人たちを見ると、皆悩みを抱えており、日々の生活に疲れ切っています。
「介護する側と介護される側の本当の幸せとは?」と考えた時にお互いの心身が健康で、より充実した生活ができる必要があります。
介護する側と介護される側お互いの幸せを掴むために、介護施設に入所するのが一番の方法です。
まずは住んでいる近くの施設の詳しい情報を無料で受けとってみて下さい!
高齢者の介護方法の1つである、在宅介護。
自宅で人の手を借りて残りの余生を過ごし、自身の人生を全うする集大成とも言える方法です。
家族としては、お世話になった家族として、感謝の意も込めて介護をしていきたいですよね。
しかし、いざ自宅で介護するとなると、「どんなサービスがあるのか」「自分にできることは何か」「自分で何をしたら良いのか」わからないとことが多いと思います。
この記事では、在宅介護に関するメリット・デメリットを紹介します。
家族の介護に関する課題を見つけ、自分にあった介助方法や福祉サービスを利用することで、より快適な生活を送る手助けになればと思います。
この記事では、こんな疑問を解決します。
- 在宅介護とは何か
- 在宅介護のメリットは何か
- 在宅介護のデメリットは何か
- 介護サービスにはどの様なものがあるのか
目次
在宅介護とはどんなものか?
初めに「在宅介護とはどんなものか」を知って行きましょう。
根本的な概要を知っていないと、介護そのものが理解出来ないままで始めてしまいますし、後々苦労するばかりでデメリットしか残らなくなります。
それではダメですね。
私の友人は在宅介護を始める前にしっかり調べてから、始めたそうです。
友人は「はじめは大変だったけど、情報収集と下準備をしたおかげで比較的楽に介護をすることができた」と話しています。
その点を念頭に置いて、知って行きましょう。
高齢者や障害者を自宅で介護する事
在宅介護とは高齢者や障害を持ってしまった方が介護認定で要介護と認定された場合に、福祉サービスを利用して、自宅で介護をする事です。
居宅介護支援とも呼び、訪問介護や訪問看護、デイサービスやデイケア、そしてショートステイ等の介護保険制度に伴うサービス展開を実施し、介護される側の状況に対応して、自宅での介護をします。
在宅介護をしている友人の話では「まずは行政にて介護認定を確実に行う事からが、在宅介護をスタートさせる第一歩だ」と言っていました。
それによって様々なサービスが分かるので、より参考になる事が増えて来るそうです。
これは、根本的な部分ですから、是非とも知っておきたい事となりますね。
在宅介護とは何なのか理解出来ないままでいたら、「本当はもっと多くのサービスを利用出来たのに」と、後々後悔してしまう事も否定出来ません。
自治体の福祉課で相談して、介護認定も受けた上で在宅介護を始めましょう。
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在宅介護のメリットは何か?
在宅介護で気になるのは、自宅で行う上でのメリットです。
家族が高齢者を介護するので、そこから得られるメリットとは一体何があるのか、その点がとても重要になって来ます。
実際に考えてみても、前述の在宅介護の概要だけでは分からないメリットをしっかり知っておく事で、現在検討している人にとっても大変参考になる事でしょう。
「このメリットがあったから、在宅介護を選択出来た」と思える内容を紹介します。
住み慣れた地域で過ごせるので安心感を持てる
1つ目の在宅介護のメリットは、住み慣れた地域で過ごせるので安心感を持てる事です。
残りの余生を在住している地域で過ごし、窓から見える普段から見慣れた景色と共に生活をしていると感じるだけでも、介護をされている高齢者本人も安心します。
介護をする家族も普段の生活感覚が残って行える分、安心感を持てます。
私もこの考え方で過ごせる方が、リラックス感が増してくると思います。
私の友人の親も現在は在宅介護ですが、本人自身も「やっぱり家は良いね」と安心して生活を送れているそうです。
それ程、在宅介護は慣れ親しんだ地域にとても適した方法であり、直ぐに身の回りをこなせるので柔軟な対応も可能になります。
残りの余生を実家といった身近な場所で過ごさせてあげたい気持ちがあるのなら、このメリットは必見です。
経済的負担を抑える事が出来る
2つ目の在宅介護のメリットは、経済的負担を抑える事が出来る事です。
施設入所となると月額料金が必要となってきますが、在宅介護ならおむつ代等の生活品の費用が重なる位で比較的安く出来ますので、安く費用を抑える事が可能となります。
私の友人が親の介護を施設では無く、自宅に決定したのは経済面でした。
毎月払って全部任せる方が楽ではありますが、その分毎月の費用が高いので自分達の将来性も両立して考えた結果、親の在宅介護を決定したそうです。
「これまで頑張って仕事をして、家庭を支えてくれた親から離れるのは寂しさもある」とも言っていましたし、最後の最後まで自分自身が恩返しをしたいと言っていました。
私自身はその言葉を聞いて感動しました。それこそが在宅介護の魅力ではないかとも改めて思わされました。
訪問介護やデイサービスを選択出来る
3つ目の在宅介護のメリットは、訪問介護やデイサービスを選択出来る事です。
自身で全てやるという事が在宅介護の基本です。
しかし、介護の専門の方に頼んで自宅に訪問する訪問介護や、施設への日帰り入所となるデイサービスも一種の方法です。
介護に関する専門の方の力も借りて、介護される高齢者本人の為にもなります。
また、家族からすれば、肉体的疲労の緩和や精神的な安心感をもたらしてくれます。
これからの介護による生活面も徐々に良い方向に向かってくれる事でしょう。
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在宅介護のデメリットは何か
ここまでは在宅介護でのメリットをご紹介しました。
しかし、在宅介護をする上で全てが良いわけではありません。
当然デメリットも存在しますから、注意が必要です。
このデメリットを知っておく事で、在宅介護中の対策を考える事も可能になって来ますから、是非確認して行きたいですね。
在宅介護を色々とより良い方向に考察する為には、まずはメリット・デメリットを知っておく事は大変重要であり、その点を逃してしまうと後々厳しい事ばかりの結末が待っています。
デメリットも恐れてばかりいないで、知って行きましょう。
休みが無い
1つ目の在宅介護のデメリットは休みが無い事です。
施設に入所させない分家族全員で介護される人を管理しなくてはなりませんので、基本的に365日休みが無くなってしまいます。
その状況が続いてしまい、「終わりの無い介護」となってしまい肉体的にも精神的にも負担が増大する結果となってしまいます。
私の友人は当初、その事で疲れていた様子が見られました。
費用を抑えられる事は良いメリットでしたが、その分自分達で全てを管理しなくてはならないので、覚悟が必要になって来たと徐々に思い立ったらしいです。
その結果一時期、精神的にも頑張り過ぎて引き起こる精神症状の燃えつき症候群になってしまい、暫くの間旦那さんに頼ったそうです。
それからは順調に体調も回復して、再び在宅介護に専念したらしいですが、覚悟するべき事があるのをこの機会に是非理解して在宅介護を検討してみた方が良いですね。
緊急時の対応が難しくなる
2つ目の介護職のデメリットは、緊急時の対応が難しくなる事です。
在宅介護をするという事は、日頃から介護をされる人である高齢者と共に過ごす訳ですから、日夜離れる事が出来ない状況になってしまいます。
特に認知症の人だと、コミュニケーションによる言葉のキャッチボールが上手く繋がらないだけで無く、衝動的な行動をする場合があります。
介護者側が目を離している間に転倒してしまったり、何かの拍子に怪我をしてしまうこともあります。
私の知人で認知症になった親の介護をしている人がいます。
知人は「話を聞いていても理解が乏しく、コミュニケーションをとるのにに苦労する」「勝手に外出しようとするので、一瞬も気が抜けない」などと話していました。
施設で何かあっても、職員がすぐに対応してくれますが、自宅となると自分たちで解決しなくてはいけないことが多いので、精神的な不安はあります。
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介護サービスにはどの様なものがあるのか
ここまでは、在宅介護のメリットデメリットをご紹介して来ました。
やはり家族だけでは、在宅介護をするのは、体力的にも精神的にも家族にかかる負担が大きいため難しいのが現状です。
様々な介護サービスがありますので、サービスを上手に利用し自身の生活環境と介護される高齢者等の生活環境がバランス良くなる事が理想的ですね。
そうした事に思考を働かせて行動に移す事も大切な事です。
ここからは介護サービスの内容についてご紹介して行きます。
訪問介護は直接自宅へ訪問して介護を受けるサービス
1つ目の介護サービスには何があるかとの事ですが、直接自宅へ訪問して介護を受けるサービスである、訪問介護があります。
家族の代わりに専門の介護士が直接携わってくれて、入浴やトイレ、その他にも食事の準備等をしてくれますので、家族側にとっても大変助かるサービスとなります。
訪問介護を利用した知人は「肉体的・精神的な疲労感等から解放された」「専門の介護スタッフの介護の仕方が、とても参考になった」と話していました。
自力で頑張り過ぎるのでは無く、時には本業の人の力を借りる事は大切な事です。
そのお陰で介護をされる本人も助かる気持ちが湧き上がって幸せな気分になるでしょうし、家族側は今後も継続したくなると意識される事でしょう。
その点が訪問介護のメリットになります。
医療的支援も行う訪問看護がある
2つ目は直接自宅へ訪問して、持病を患い介護をされている高齢者の状況を確認し、支援をしながら主治医に報告を行う訪問看護があります。
基本的には、身体の自由が利かず、自宅療養しなくてはいけない高齢者や重い障害を持つの方に対して、定期的に自宅へ訪問します。
高齢者の体調を看護師が確認して、月末の時期に書類を医療機関の主治医に報告するというシステムになっています。
なかなか介護が必要な方を病院に通院させることは、家族の負担になります。
自宅にいながら、医療サービスが受けることができるというのは、大きなメリットです。
夜間対応型訪問介護サービスも存在する
3つ目は夜間に介護が必要な場合でも柔軟に対応する夜間対応型訪問介護サービスがあります。
夜の介護がどうしても必要な時に食事やトイレ、入浴介助を専門の介護士が自宅に訪問し、介護サービスを実施します。
また夜間帯に安否確認サービスもあり、家族に安心感を与えてくれます。
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まとめ
今回は在宅介護のメリットデメリットをご紹介しました。
以下がまとめとなります。
在宅介護のメリット一覧
- 住み慣れた地域で本人が満足出来る介護が出来る。
- 訪問介護やデイサービスを利用出来るので、在住している管轄内の施設に念入りに相談をして、どういったサービスを行ってくれるか等を調べて行く事が大事
- 経済的負担を抑えられる所が在宅介護のメリットなので、安心して自宅で介護を続けられる
- 介護サービスは多種多様にあるので、検討してみるのも良い
在宅介護のデメリット一覧
- 1日中介護に携わらなければならないので、休みが無い
- 不在中等の時のトラブルに及んでしまう場合があるので、気が抜けない
- 介護士の人手不足で、介護サービスが一部利用出来ない場合がある
介護サービスの一覧
- 直接自宅へ訪問して介護を受ける、訪問介護
- 医療機関と連携して医療を受ける、訪問看護
- 夜間の介護にも対応してくれる、夜間訪問介護サービス
在宅介護はリラックスして高齢者の生活環境を提供出来る良い取り組みでもありますが、同時に負担となる事は様々あります。
その分、対策方法を知って行きながら、残りの余生をより良く過ごして貰える様、自分達に出来る事を無理し過ぎない様に気を付けながら取り組んで行き、介護している家族がいつでも笑って過ごす事を願っています。