2022年1月5日(水)~9日(日) に、ジャパネット杯「春の高校バレー」第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会が開催されました。
私は今まで、女子の代表選をテレビで観るぐらいでしたが、何気なく観てると、代表選に負けないぐらいの熱戦がくり繰り広げられていました。
そんな中、現役時代に木村沙織さんを彷彿とさせるようなダイナミックなプレーで私の目を釘付けにした、一際輝く選手を見つけました。
それは下北沢成徳高校女子バレー部古川愛梨選手です。今回はそんなキュートで次世代のスター候補の古川愛梨選手を紹介します。
目次
春高バレー次世代の可愛いスター古川愛梨選手はどんな選手?
古川愛梨選手のプロフィール
- 出身:鹿児島県姶良(あいら) 市
- 身長:184cm
- 体重:64kg
- 最高到達点:300cm
- ポジション:アウトサイドヒッター・ミドルブロッカー
- 経歴:姶良市立加治木中学校→下北沢成徳高校
中学時代からモンスター級の実績
- 中一で全日本中学選抜入り!
- 中二時にJOC杯最優秀選手賞受賞!(過去に受賞した女子日本代表選手には、木村沙織さん、新鍋理沙選手、古賀紗理那選手がいます)
下北沢成徳高校入学後のエピソード
下北沢成徳の先輩の舟根綾菜選手(現トヨタ車体クインシーズ)の証言では、下北沢成徳高校で一番身体が柔らかく足が長いそうです。
下北沢成徳女子バレー部の小川良樹監督に古川選手の魅力について尋ねると…
「一番良いのは、スパイクのバランス。速いトスも打つし、トスを高く上げても打つし、どの方向にもバランス良く広角に打てる。よく言う”10年に一人の逸材”」と語っていました。
後で触れますが、小川監督は名将であり、名伯楽で有名です。そんな凄い監督が「10年に一人の逸材」と言うのですから、彼女の素質は本物に違いありません。
テレビの取材のスタッフに「中学の時と練習量変わってきつくない?」と尋ねられると、「きついです。めっちゃ最近実家に帰りたくなる」と可愛らしい笑顔で答えていましたが、入学したばかりの頃は腕立て7回ぐらいしか出来なかったそうですから、必死に練習にくらいついていたのだ、と思います。
全国の強豪と呼ばれるチームの大半が、ボール練習に長い時間を割く中、下北沢成徳バレー部は、陸上トレーニングやウェイトトレーニング(フィジカルの強化)にも、力を入れているようです。
古川選手は下北沢成徳に入って8か月で進化を遂げ、監督に「だいぶたくましくなってきました」と言わせるほどになりました。
その証拠に、最高到達点は295cm、スパイクスピード記録は、82km/hでした。この記録は先輩の黒後愛選手(87km/h)、石川真佑選手(84km/h)には及びませんでしたが、中学時代からは4km/hアップしました!
その後、高2になってからは、最高到達点300cmになっていますので、現在のスパイクスピードはもっと強烈に違いありません。
小川監督は今回の春高前に古川選手のことを「線が細く、見た目は確かに沙織を彷彿とさせるかもしれませんが、小学校の頃からボールの扱いが器用で、技術もずば抜けていた沙織に対して、愛梨はまだまだこれからの選手。
力もついてきて、最近は見違えるようなプレーをするようになりました」と、まだまだ彼女には伸びしろがあると見ているようです。
女子バレーボール界のスーパースター木村沙織さんに見いだされた
「さおりん綺麗」#木村沙織 が披露した“10年に1度の晴れ着姿”にファン歓喜!「確かにレアです」 https://t.co/gliXBtAvHN
— おた ota (@ota_zaka46) January 3, 2022
古川愛梨選手を紹介する上で欠かせないのは、女子バレーボール界のスーパースター「木村沙織」さんの存在です。
木村さんは、185㎝と大型選手でありながら、サーブ、レシーブも器用にこなし、なおかつ攻撃の引き出しはいくつあるのか、と毎回驚かされるほど巧みなスパイク技術も併せ持っています。
木村さんがコートを去り、すでに4年。いまだにバレー界では、現役復帰の待望論が起きています。
そんなバレー界では、古川愛梨選手が「木村沙織二世」 だと言われているのです。
なぜそう言われているのでしょうか?
それには、古川愛梨選手の身長が184㎝で手足が長く、顔は小さい。どことなく木村さんに似た風貌が、彼女のことを「木村沙織二世」と呼ばせているのかもしれません
木村沙織さんとの意外なエピソード
古川選手が「木村沙織二世」と呼ばれるようになったきっかけは、彼女がまだ、鹿児島県姶良(あいら) 市立加治木中学校1年生だった時に行われた、木村沙織さんのバレー教室での出来事です。
木村沙織さんは彼女を見て、「中学1年で180cmもあるの!?」と驚き、ひときわ輝く原石を発見した、と感じたそうです。
その後すぐに、木村沙織さんの母校である、東京の下北沢成徳高校の女子バレー部、小川良樹監督のもとに「身長が大きくて、スゴイうまい選手がいるよ。絶対にスカウトするべき!」とわざわざ教えに行ったそうです。
このような、いわゆる運命のきっかけで、古川愛梨選手は、日本を代表する大エースを数多く輩出してきた伝統校である、下北沢成徳高校の門をたたくことになったのです。
古川選手は、木村沙織さん似のその風貌と、木村さん自身が推薦した逸材ですので、間違いなく「木村沙織二世」と言えますし、その名にふさわしい、女子バレー日本代表のスーパースターになる可能性大だと思います!
メディアも注目「四代目ミラモン!」
五代目下北沢成徳ミラモンの明未ちゃんがまた可愛くて小柄ながらも鉄壁の守備がまた素晴らしいね、是が非でも春高バレーの頂点に君臨してほしい。#ミライモンスター #下北沢成徳#古川愛梨 #内澤明未 pic.twitter.com/PctSeohWyR
— 勇者こはやしfeaturingみーおん姫。 (@Kohayashi_1210) December 12, 2021
みなさんは、”ミラモン”ってなんのことだか分かりますか?
毎週日曜日11:15~11:45のフジテレビ系で、日本の未来を担い、近い将来「モンスター」になる可能性を秘めた「金のタマゴ」たちを、体当たりで取材していく番組「ミライモンスター」のことです。
古川愛梨選手はこの番組に、女子バレーボール界のミラモン四代目として、高1の時から5回以上出演しています。
この女子バレーボール界のミラモンの一代目から三代目までも、凄い顔ぶれなんです。
- 一代目ミラモン 黒後愛選手(現日本代表女子、東レアローズ)
- 二代目ミラモン 石川真佑選手(現日本代表女子、東レアローズ)【兄は男子バレーのエース石川祐希】
- 三代目ミラモン 舟根綾菜選手(現トヨタ車体クインシーズ)
全員、木村沙織さんと同じ下北沢成徳高校卒業生なんですね。
彼女たちが、どういう経緯でミラモンに選ばれたのかは、良く分かりませんが、彼女たちの進路を見れば、ミラモンに選ばれるのは可能性だけではなく、きちんと花を咲かせていることが分かりますね。
ちなみに、黒後愛選手、石川真佑選手のことを、2021年度女子日本代表チームのサイトで確認できますが、二人を含めてほとんどの選手が可愛いですね。
日本代表女子になるには、実力も可愛さも必要なんでしょうかね!?
このような女子バレーの偉大な先輩ミラモン達を知ると、古川愛梨選手も同じ様に、未来のモンスターになる可能性を感じます。
また、古川選手のまだあどけない愛らしい小さな顔とくりくりした眼、細身のすらりとしたスタイルも、きっと可愛いスターになるのではないか、と予感させられます。
古川選手のバレー練習内容が凄い!
「こんなオリンピックはもうないですから」逆境こそ財産、高校バレーの名将が渾身エール「アスリートは応援されることに慣れ過ぎている」(田中夕子)#東京五輪 #Tokyo2020 #オリンピック #バレーボール #下北沢成徳 #小川良樹 https://t.co/RWA2FP3DPs
— Number編集部 (@numberweb) July 22, 2021
次に、 伝統の下北沢成徳女子バレーチームがどのような練習をするのか、あらためて紹介したいと思います。
この高校は、春高優勝5回、高校三冠1回を誇る女子バレーボールの名門だそうです。
荒木絵里香さん、木村沙織さんをはじめ数多くの日本代表を輩出、全国制覇12回を成し遂げて来た、凄い女子バレー部なんです!
女子バレー部と言えば、きっと多くの人が「長時間練習するのだろう」と思い浮かべるように、全国の強豪と呼ばれるチームの大半は、ボール練習に長い時間を割き、スパイク、レシーブ、サーブなどそれぞれの技術ごとに基本を確認しながら、目標の本数や狙った場所に打てるまで練習するチームも少なくありません。
そんな中、下北沢成徳はボール練習だけでなく、ラントレと呼ばれる長距離走や、中距離、短距離を合わせたインターバル走に加え、バーベルを担いでのスクワットなどウェイトトレーニング(フィジカル強化)にも注力しています。
高く跳び、素早く動くバレーボール女子選手が筋トレ?と驚く人も少なくないかもしれません。
それでも、長時間に及ぶ試合を乗り切る持久力や瞬発力、連戦が続いても高いパフォーマンスを発揮し続けるためには筋持久力も必要で、スパイクやサーブといった基本技術を高めるためにも筋力をつけるのは不可欠なのです。
しかもコツコツ積み重ねなければ身になるものではなく、高校3年間をかけて地道にトレーニングへ打ち込み、Vリーグや日本代表といった上のステージで戦う身体づくりも重要視して、取り組んでいます。
そのような練習環境で、もともと細身の古川選手も、下北沢成徳で本格的にウェイトトレーニングを始めた頃は苦戦しましたが、2年生になった今は体幹や上腕部、背部の筋力が上がり、さまざまな場所でボールをとらえ、叩きつける力が増しました。
そのように成長した古川選手でも、なかなか簡単には打つことが出来ず苦労したのが、小川監督流のオープントス(高いトス)でした。
多くの女子バレー部で使われるトスは、早くて低いトス。これは、相手にコースを読まれずスパイクを決められます。一方、オープントスは、ボールの滞空期間が長いため、守備に読まれやすいのです。
小川監督はなぜ伝統的にオープントス攻撃にこだわるのか?
監督の思いとしては、高校で勝つことよりも、卒業した後に活躍できる選手になって欲しいという思いを強く持っている監督なので、速さで誤魔化すのではなく、しっかり高いトスを自分の力で決め切る。
そういう力を身に付けてほしいという思いがあって、高いトスを打つようになっている、というわけです。
小川監督は”勝つバレー”より”育てるバレー”に重きをおきます。
人生において高校時代は通過点なので、バレー人生において成長して振り返ってみて、高校3年間は自分にとってベースを作る場所だった、3年間を充実して生きててよかったと思える場所であれば良いと、言います。
下北沢成徳の歴代エース達が世界相手に活躍出来ているのは、高校時代、高いトスを決め切る練習をしてきたからこそなのです。
その監督指導の下で鍛えられる古川選手には、来年の春高までに更なる成長が期待できます。
古川選手はオープントスを打つ身体作り(フィジカル強化)のために、800メートル×1本、400メートル×3本、100メートル×4本、50メートル×4本を連続で走るなど、「フィジカル日本一」と呼ばれる下北沢成徳伝統のトレーニングに食らいつき、進化を遂げ続けています。
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バレー界の期待を背負い、フィジカルトレーニングにも力を入れている練習環境の中で成長してきた古川愛莉選手は実際、公式の試合では実力を発揮出来たのか、気になりますよね!
最後に、古川選手の高校初の全国大会デビューであったインターハイ(全国高等学校総合体育大会女子バレーボール競技大会) と、今回の春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)での活躍について振り返ってみましょう。
インターハイ
2021年インターハイの決勝は、7月31日(土)、いしかわ総合スポーツセンターで行われ、下北沢成徳高校が就実高校(岡山)をセットカウント3-1(19-25、27-25、25-16、25-21)で下し、3年ぶり4度目の頂点に輝きました!
終盤では古川選手の効果的なブロック、最後は谷島選手が強烈なスパイクを決め、下北沢成徳高校が3年ぶりの優勝を飾りました。
古川選手にとって高校初の全国大会となり、堂々の全国デビューとなったインターハイ。
そこでの古川選手の活躍に対して、小川監督は「一皮、いや二皮向けたんじゃないですか」と絶賛していました。
「ブロックに加え、決勝で見せたセンターからのオープン攻撃では、身体能力を最大限に発揮した」と具体的にも古川選手の成長を評価しました。
それでも古川選手は『継続して日本一になるのは難しい。スパイクもブロックも技術を上げたいです』とさらなる高みを目指しました。
春高バレー
春高バレー予選
春高バレーの予選である東京都代表決定戦の2週間前。
2年後の引退を表明した小川監督のためにも活躍したい古川選手でしたが、大会直前に強豪校の高く枚数の多いブロックに苦しんでいました。
そこで彼女は、春高に向けて新たな武器「ブロックアウト」を磨くことになったのですが、大会3日前となっても未だにブロックに苦しんでいました。
※(バレーボールのブロックアウトとは、スパイクを相手ブロッカーの手に当てて、ボールをコート外にはじき出すことです。意識的にブロックアウトを狙ってボールをコート外に出すテクニックは、高いブロックへ対抗する有効な技です)
監督や上級生が指摘していたのは愛梨さんの気持ちの弱さでした。ブロックアウト練習は大会ギリギリまで行われ、いよいよ大会本番になりました。
初戦の相手は春高バレー43回出場で5回優勝経験のある八王子実践高等学校です。結果は3年連続初戦敗戦となってしまいました。
負けられない3位決定戦の相手は去年の春高予選の初戦で敗れた文京学院大学女子高等学校。
この高校には、二年連続で春高バレー予選で敗れているため、負ければ3年連続予選敗退となってしまいます。
試合は死闘となり第3セットまでもつれ込む展開となります。
第1セットを先取され、後がない第2セットを1-7と崖っぷちから取り返し、迎えた第3セットの終盤。
14-16と逆転されるも下北沢成徳も盛り返し、17-17と同点の場面。
1分に及ぼうかという長いラリーを決着したのが、ライトからコート奥へ叩きつけた古川選手の強烈なスパイクでした。
「絶対に負けない、という気持ちしかありませんでした。それまで自分が決められなくてチームに迷惑をかけていたので、絶対決めてやる、と思いきり、強い気持ちで打ちました」と彼女はこの時の気持ちを語っています。
続く19点目も、今度は相手ブロックに当ててコート後方へ弾き飛ばす古川選手の力のこもった渾身のスパイク。
初戦は絶不調だった古川選手でしたが、最終セットではブロックを気合で弾き飛ばし、見事勝ち越しする活躍をみせ、試合は下北沢成徳が勝利し3年ぶりに春高バレー出場が決定しました。
「自分の武器は高いところから力強いスパイクを打つこと。もっと大事な場面でトスを上げてもらえる選手になりたいです。」
逆転の末につかんだ、念願の春高出場に、満面の笑みを浮かべ、小川監督も古川選手の覚醒に目を細めて言いました。
「ああいう場面ですごいボールを打つ。人は育つんだな、と見せてもらいました。」
春高バレー本戦
ジャパネット杯「春の高校バレー」第74回全日本バレーボール高等学校選手権第2日(1月6日、東京体育館)男女の2回戦計32試合が無観客で行われました。(下北沢成徳はシードで2回戦から)
名門復活へ。3年ぶりにオレンジコートに帰ってきたえんじ色のユニホーム。日本のエースの系譜を受け継ぐヒロイン候補古川愛莉が春高デビューを果たしました。
城南をストレートで下し、古川選手は汗をぬぐい「会場の雰囲気が今までの体育館とは全く違った。緊張感があった。もっと力強いスパイクを打てるようにしたい」と言います。
相手のスパイクを1枚ブロックでシャットアウトするなど、高さで圧倒しました。
第2セット後半にはレフトからクロス方向へパワフルなスパイクを放って大器の片鱗(へんりん)を見せ、25-14、25-10の大勝に貢献。
昨夏のインターハイ女王の貫禄を示し、春高で3年ぶりの白星を挙げました。
その後も3回戦、4回戦をストレートで勝ち進みます。
いよいよ春高準決勝ですl
第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会4日目の1月8日(土)に行われた女子準決勝。
決勝の舞台をかけた戦いは1セット目から接戦となりましたが、2度のデュースの末に1セット目を落とします。
第2セットは、下北沢成徳が連続得点を重ねて圧倒。9点差をつけてものにしました。
ですが、第3セットは流れが変わります。前衛に回った「古川学園」のドミニカ共和国からの留学生、身長195cmのタピア・アロンドラ選手と古川学園攻撃陣の高さを生かしたクイックやブロックと強打に苦戦し、11点差をつけられて落とし、王手をかけられました。
第4セットはミドルブロッカーの古川選手や谷島選手などのパワフルな強打で食らいつき、第4セットは23点まで粘りますが、あと一歩及びませんでした。
小川監督は「伸びてくるボールや、強いボールも打ってきてリズムが狂った。対応しきれなかった」と脱帽。
「1セット目の流れを終盤のちょっとしたミスで失い、気持ちが切れてしまった。また、2セット目をワンサイドでとってしまったことで相手が攻め方を変えてくることが予想できたのに、タピア選手のブロードに対してブロックラインが合わなくなってしまった。
今年のチームは競り合いの展開になれていないこと、3年ぶりの春高のため、春高経験者がいなかったことも不利に働いたと思う」と敗因を分析しました。
古川選手は「(昨夏優勝した)インターハイとは、雰囲気や一つ一つのプレーの重みが違った。この悔しさをしっかり生かして、来年は絶対に優勝したい」とリベンジを誓いました。
こうして、下北沢成徳はベスト4の成績で春高バレーを終えました。
私も、この下北沢成徳の準決勝の試合を実際に、特に古川選手に注目して、手に汗握り見させてもらいました。
個人的な感想ですが、古川選手のスパイクのシーンはそんなになかったなぁ、と思っていたんですが、それもそのはず、彼女がミドルブロッカーだったからなんですね。
やはり、古川選手の身長の高さはブロックに有効なんですね。
また、クイック攻撃が「おとり」とも表現されるように、ポイントを直接的に取るだけでなく、とにかく攻撃に参加して、少しでも相手のブロッカーを遅らせることも重要な役割です。
また通常、ウイングスパイカー(アウトサイドヒッター)のアタックと違って、ジャンプまでするのがクイック攻撃の特徴です。
ですので、ミドルブロッカーにはブロックでも相手のすべての攻撃にジャンプする、味方の攻撃でもジャンプするという持久力が必要と、なかなか大変なポジションなんですね。
新年度になると、3年生になって、もしかしたらポジションの空くアウトサイドヒッターとしてエースになることを私は期待しているのですが、古川選手なら、引き続きミドルブロッカーになったとしても、十分に活躍してくれるでしょう。
古川選手のインターハイ後のインタビュー
今夏インターハイを制し #春高バレー にも出場する女子・ #下北沢成徳高 の #古川愛梨、#谷島里咲、#内澤明未 へのインタビューを再掲載【月バレ2021年10月号】https://t.co/2uI8aJkCaT
— 月刊バレーボール【公式】 (@getsu_vb) December 31, 2021
――将来日本代表入りを目指しているそうですが、下北沢成徳に来た理由は何ですか?
古川 もともとキツい練習が好きではなく、入学する予定はありませんでした。でも、中学1年生のときに木村沙織さんに誘われて、練習の雰囲気もすごくよかったので入学を決めました。
将来のために今、自分の体をつくりたいと思いました。
彼女の答えと小川監督の教育方針から、来年の春高バレー優勝だけでなく、その先の日本代表への貢献を見据えているんだろうな、と思えますね。
私は引き続き、来年も古川選手と下北沢成徳のメンバーの、春高バレーまでの道のりを追いかけて行きたい、と思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は今回の調査によって、古川愛莉選手がバレー界やメディアに注目されていて、「木村沙織二世」、「10年に1人の逸材」として有名である事を知りました。
また、彼女が下北沢成徳で伝統のフィジカルトレーニング、高いトスを打ち切るオープントスによって、高校卒業後のVリーグや日本代表で活躍することは間違いないだろうと思います。
このようにスターとしての注目度と、スターになるための環境があることから、次世代の可愛いスター選手は古川愛莉選手だ、と私は確信しています。
皆さんも古川愛莉選手が将来、日本代表で活躍する日を楽しみに、応援してみてはいかがでしょうか?