以前、東京に住んでいる友人から東京暮らしを止めて、地方に引っ越したいんだけど、どこがいいかな?といった相談をされました。
その友人は、東京のような都会だと、人が多すぎて疲れてしまうようです。
そういった友人の為に、地方で住みやすい街を探していたところ、石川県能美市がとても住みやすい街だという結論になりました。
すぐ友人にこの街を教えたところ、移住を決意し、現在もその街が気に入って住み続けているようです。
それでは、石川県能美市は、なぜ住みやすいのでしょうか?
今回は、そんな石川県能美市に移住したくなる魅力をご紹介します。
こんな人に読んで欲しい
- 石川県能美市への移住を考えている人
- 定年後は、医療や介護が充実した街で暮らしたいと考えている人
- 定年後は、安定した自治体で暮らしたいと考えている人
- 定年後は、移住支援策が充実した自治体に暮らしたいと考えている人
- 定年後の移住探しに迷っている人
目次
石川県の概要
石川県の人口は約114万人で、面積は約4,200 km²です。
県庁所在地は、金沢市になっており、ここは観光地としても有名になっています。
昔の城下町の雰囲気が、色濃く残っている歴史都市となっており、兼六園やひがし茶屋街などが有名です。
私も以前、金沢に旅行に行った際に、のどぐろという高級魚を食べたのですが、あまりのおいしさに驚いてしまいました。
トロのように脂がしっかりと乗っているのですが、さっぱりとしているので、いくらでもご飯が進むんですよね。
かつて、日本で三大料理と言われていたのが、江戸を中心に発展した江戸料理、京都を中心に発展した京料理、そして金沢を中心として発展した加賀料理の3つだと言われています。
加賀料理は、江戸料理と京料理の両方の影響を受けているようです。
京料理は、京都が海から遠いエリアにあるという事もあり、魚介系の料理は少ないといった印象があります。
しかし、加賀料理は、海まで近いという立地の良さを活かして、魚介系の料理も数多くあるのが特徴です。
金沢に行って新鮮な魚介系の料理を食べたら、舌鼓を打つ事、間違いないでしょう。
加賀市には、北陸最古の温泉と言われる山代温泉があり、北大路魯山人も過去に訪れた事があるようです。
魯山人寓居跡いろは草庵は、彼が実際に生活していた別荘を一般公開している施設となっています。
ここを訪れれば、歴史の息吹を感じる事ができるでしょう。
七尾市にも和倉温泉という温泉街があり、バブル期には、日本一の高級温泉街とまで言われていたそうです。
現在でも、高級旅館が数多く立ち並ぶエリアとなっており、「加賀屋」という旅館が一番有名になっています。
能美市の概要
能美市の人口は約5万人で、面積は約84 km²になっています。
産業としては、第三次産業の割合が一番高く、ものづくりが中心の街といった印象です。
それらの中には、技術力が素晴らしい企業も多く、2014年に経済産業省が発表したグローバルニッチトップ企業100選に選出された企業が2社、2006~2009年に中小企業庁主催で発表された元気なモノ作り中小企業300社に選出された企業が、8社あります。
小さな街でありながらも、全国でも有数の技術力を持った企業が多いので、自治体の財政基盤は今後も安定していると言えそうです。
隣にある自治体は、白山で有名な白山市や小松空港で有名な小松市があります。
子育てにも力を入れていて、18歳までの子供の医療費は無料となっているなど、少子化対策にも積極的に取り組んでいるようです。
その為、今後少子高齢化によって、過疎化してしまうという心配はないでしょう。
移住されたシニア世代の声
次に、シニア世代の方の移住後の感想について、見ていきましょう。
「金沢まで電車で30分弱くらいなので、アクセスはいいと思います。街全体がのんびりとした雰囲気なので、落ち着いた生活ができます」(60歳代 男性)
「家賃はそんなに高くないので、生活費を安く抑えられます。治安が悪いという話も聞かないので、高齢者でも特に不安はないですね。」(60歳代 女性)
能美市に住むメリット3選!
次に、能美市に移住するメリットについて、お伝えしたいと思います。
具体的には、
- 医療や介護面の充実
- 自治体の安定性
- 移住支援策の充実
の3つになります。
以下に、それらについて、解説していきます。
医療や介護面の充実
石川県能美市は、日本経済新聞社が発表した「シニアにやさしい街 総合ランキング」の医療・介護の分野で、全国1位を獲得しています。
このランキングは全国の自治体が、介護・高齢化にどのように取り組んでいるかを点数・ランキング化したものです。
老後に、医療や介護の充実した地域で暮らしたいと考えている方には、オススメできる自治体となっています。
市内の中核病院の一つである能美市立病院では、急性期から療養まで幅広い範囲の医療に対応しているようです。
また、地域の診療所との連携を図る為に、「地域医療連携交流会」を開催しています。
これにより、病院と診療所の情報が共有しやすくなるといった特徴があるので、病気になった場合、早期に発見しやすくなるといったメリットがあるでしょう。
芳珠記念病院では、シニア世代の病気に対して、専門のスタッフがワンストップで診療できる体制を目指しています。
また、地域密着型の介護も提供しているようです。
2019年の患者満足度調査では、入院患者のうち7割ほどが、医師の診療や治療に関して「とても満足」と回答しています。
「やや満足」も含めると9割近くになるので、地域の方からの信頼は厚いようです。
自治体の安定性
移住する自治体を選ぶ際は、その自治体が少子高齢化や人口減少に悩んでいないかといった点も注意しておかなければいけません。
そうした問題があると、今後税収の悪化などで、行政サービスが低下する可能性があります。
現在、多くの自治体で少子高齢化や人口減少が問題になっているようですが、能美市に関しては、そのような心配はなさそうです。
1985年の人口は、約39,000人だったのですが、2015年には、約49,000人になりました。
この結果から、人口が増加している事が分かります。
また、高齢化率も低く、2010年の調査では20%ほどしかいません。
全国平均が23%なので、シニア世代が多いといった問題にはなっていないようです。
逆に、15歳未満の子供の数は、17%となっており、全国平均の13%よりも高い水準となっている為、子供の数が多い事が分かります。
このような結果になっている理由として、自治体が子育てや働きやすさに積極的に力を入れてきたから、といった理由が考えられるでしょう。
老後に、行政サービスが低下している自治体に移住してしまうと、ゆとりのある生活を送れない可能性も出てきます。
移住する自治体を選ぶときは、その自治体の安定性も視野に入れて選ぶようにしてください。
移住支援策の充実
能美市は、移住支援策が充実している点も魅力の一つです。
具体的には、短期移住体験施設、移住交流プログラム、能美市移住アンバサダー、のみ移住サポートセンターといった取り組みを実施しています。
「短期移住体験施設」とは、1泊2日から市内に移住体験ができ、最大6泊7日まで利用する事ができる制度です。
利用料は、無料となっています。
「移住交流プログラム」とは、市民団体のプログラムに参加する事で、能美市の魅力を知ってもらうプログラムです。
まちづくり活動や交流イベントに参加する事で、移住前に市の雰囲気を肌で感じる事ができます。
これにより、移住前と移住後のギャップが起きにくく、移住後の生活をイメージしやすくなるでしょう。
「能美市移住アンバサダー」とは、市内に在住の方が能美市の魅力を発信していく事で、移住を促進しようとする取り組みになっています。
居住者のリアルな声を聴く事で、その市の魅力を知る事ができるでしょう。
「のみ移住サポートセンター」とは、生活情報や支援制度の相談など移住に関する幅広い相談を受け付けている窓口になります。
オンラインでの移住相談も受け付けている為、パソコンとインターネット環境さえあれば直接現地に行かなくても、自分が気になっている点を質問できるのが特徴です。
このように、能美市では積極的な移住支援策を実施する事で、地域の活性化に努めようとしています。
移住に迷った際は、これらの支援策を活用してみてはいかがでしょうか?
能美市に住むデメリット
先ほど、能美市に住むメリットについてお伝えしましたが、それでは、デメリットはどうなっているのでしょうか?
具体的には、
- 天候が悪い
- 求人が少ない
- 車のマナーが悪い
の3つになります。
以下に、それらについて、解説していきます。
天候が悪い
日本海側の気候に面している為、冬は結構寒いです。
降雪量も多いので、寒さが苦手な人には辛いかもしれません。
また、年間を通して降水量も多いので、洗濯物は乾きにくいです。
求人が少ない
能美市は、近隣の自治体と比較すると、求人数は少ないといった印象はあります。
隣の小松市の方が、求人数は多いようです。
市内に在住していて小松市で働かれている方は、就業者の中の2割以上いらっしゃいます。
定年後にも働きたいと考えている場合は、小松市の求人も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
車のマナーが悪い
これは、人によって結構意見は分かれるかもしれませんが、車のマナーが悪いと感じてしまう事も度々あります。
狭い道でも、スピードを出す車もよく見かけるので、足の悪いシニア世代は特に注意しておいた方がいいでしょう。
まとめ
能美市に住むメリット
- 医療や介護面の充実
- 自治体の安定性
- 移住支援策の充実
能美市に住むデメリット
- 天候が悪い
- 求人が少ない
- 車のマナーが悪い
いかがでしょうか?
能美市では、天候が悪い事が多いので、憂鬱な気分になりやすいかもしれません。
しかし、この市では移住支援や子育て支援などを実施するなど、住みやすい街づくりに力を入れています。
その結果、人口減少と言われる日本において、移住者を増やしたり子育て世帯を増やすなど、着実に人口を増やしているようです。
医療や介護も充実しているので、老後の移住にはとてもオススメできる場所になっています。
移住に迷ったら、ぜひ能美市への移住を検討してみてはいかがでしょうか?