こんにちは。ちはるです。 もちろん自宅で最期を迎えることが本人にとって理想です。 施設を利用したいと思ってもすぐには入所できない現状があります。 そのために事前の準備(情報収集)が大切です。 \ ま ず は 気 軽 に 資 料 請 求 し て み ま し ょ う ! /
私は長年介護施設や訪問介護など仕事を通して、様々な家族を見てきました。
在宅で姑を介護する嫁。高齢の母親の介護をする独身の息子。認知症の旦那を一人で介護する妻。
家庭には、それぞれ事情があります。
しかし、在宅で介護をしている人たちを見ると、皆悩みを抱えており、日々の生活に疲れ切っています。
「介護する側と介護される側の本当の幸せとは?」と考えた時にお互いの心身が健康で、より充実した生活ができる必要があります。
でも介護する側と介護される側お互いの幸せを掴むために、介護施設に入所することも選択肢の一つです。
まずは住んでいる近くの施設の詳しい情報を調べてみましょう!
実は嫁・婿には、義理親の介護義務がないことを知っていましたか?
私の知人女性は、仕事をしながら義理の母親の在宅介護をしていたことで、心身ともに疲れきって介護うつになってしまいました。
長男の嫁だから自分がやらなければならない、と思っていたそうです。
介護義務があるのは誰なのか、もしも義理親の介護をすることになったらどんなことに気をつけたらいいのかなどをまとめてみました。
目次
義理親の在宅介護についてどう思っている?
30代40代は親の介護なんて、まだまだ先で自分にはしばらく縁のない話だと思っている人もいますよね。
50代以降からが、親の介護世代だと言われています。
私の義理の両親はもう80代ですが、まだまだ元気で子どもの遊び相手をしてくれているので、手伝いが必要になるなんて今のところ想像もできません。
そもそも親の在宅介護なんてやりたい人いるの?
内閣府の世論調査でこのような結果が出ています。
仮に家族が寝たきりや痴呆になり,自分が介護する立場になったら,どこで介護を受けさせたいと思うか聞いたところ,「可能な限り自宅(実家又は自分の家)で介護を受けさせたい」と答えた者が57.7%
半数以上の人が自宅で介護したいと答えていることがわかります。
しかしこちらは「家族」というくくりで調査しているので、自分の両親だったら積極的に介護に参加したい、義理の親の介護はやりたくない、母親の世話はできるけど異性である父親の世話はプロの手に任せたいなど考えていることは色々だと思います。
実親の介護と義理親の介護に違いはある?
実の親よりも、義理の親の方が介護しやすいというのはよく聞く話で、「親が弱っている姿を見るのが辛い。」「実の親子だとお互いきつい言い方をして険悪になってしまう。」といった声が多いです。
身内の介護はプロにも難しいと言いますよね。
排泄に失敗したり、きれいに食事ができなくなったり、自分の名前もわからなくなってしまったりしたら、と想像するだけでやりきれない気持ちになります。
そういった面では、もともと他人である義理の親だと、一歩下がって冷静に介護ができるということになるようです。
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もしも義理の親を在宅介護することになったらどうしたらいい?
「介護したい」「介護したくない」という気持ちとは関係なしに、介護は突然始まってしまうものです。
私の祖母の介護生活が始まったのも突然でした。
転んで骨折してたことがきっかけで、病院に入院していたら次第に受け答えが曖昧になり、認知症の症状が出てしまったのです。
退院してからも祖父母二人では暮らしていけなくなり、私の両親が交代で泊まり込んで介護することになりました。
このような大きなきっかけがなくても、専業主婦だから日常的な買い物を手伝ったりしているうちに、気が付いたら親が衰えていて介護生活に足を踏み入れていた、というようになんとなく介護が始まっていたという人も多いようです。
すべて自分でやろうとしない
大人の着替えやお風呂の介助は、並大抵の大変さではありません。
認知症の方の介護だと目を離したすきに外に出て迷い人になったり事故を引き起こすことにもなりかねません。
「おむつ交換など下のお世話が臭くて嫌」などというレベルではなく、「一人の人を安全に生かすこと」自体が大変なのです。
介護の知識がない素人が全て自分でやろうと思うと、お互いがケガをしてしまったり、精神的に参ってしまったりする可能性が大きいのです。
在宅介護をするなら家族で協力し合うのはもちろんのこと、プロの手や知識を積極的に活用していくようにしましょう。
要介護認定を受けると訪問介護やデイサービス等の介護保険サービスを利用できます。
要介護認定を受ける方法
- 市区町村の窓口に申請する
- 認定調査を受ける(ケアマネージャーなどが自宅を訪問する)
- 要介護認定結果が通知される(申請から約30日後)
はじめに決めごとを作っておく
「自分がメインで介護をすることになってしまったけれど、始まってみたら想像以上に大変。」「夫も親族もどこか他人事で、今さらどうしていいのかわからない。」
後々そういったことにならないためにも、早めに役割分担や費用面の確認をしっかりとしておくと良いですよ。
在宅介護の役割分担にはどんなことがある?
フルタイムで仕事をしているから土日以外は何もできない、子どもがいるから積極的な参加は難しい、遠方に住んでいるから実際の介護に携わるのは不可能、など家族の事情は様々です。
それでも介護の負担が一人だけに集中してしまわないように、始めのうちに分担を決めておく必要がありますよ。
- 主に介護をする人
- ケアマネージャーとの連絡や介護サービスの調整をする人
- 週末の介護を担当する人
- 買い出しや病院の付き添いなどスポット的に参加する人
- 金銭的な援助を多くする人(距離などの理由で介護に参加できない場合)
- 会計係
自分達は介護はできないと思っていた人も、この中のどれかなら引き受けられる気がしませんか?
お金のことはうやむやにしない
基本的に介護のお金は親のお金でまかないますが、それでも足りない場合は子どもが援助することになります。
親の貯金額を把握している人は少ないと思いますが、親の意識がしっかりとしているうちに、年金や貯蓄の金額、その他株などの資産の有無を聞いておけるといいですね。
また、お金の管理をうやむやにしておくと、後でトラブルの元になるのでおむつ代など日々の会計もきちんと記録していくことが大事ですよ。
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そもそも嫁に義理親の介護義務ってあるの?
嫁に介護する義務はあるのでしょうか。やらないと言った場合は罪に問われたりするのでしょうか。
誰に介護義務があるのか
自分の親の介護は義務ですが、配偶者である嫁・婿に義務はありません。
民法877条に明記された、介護や経済的援助の義務を課されているのは以下の血族となります。
- 親子
- 祖父母
- 孫
- 兄弟姉妹
嫁や婿には介護の義務はありませんが、それと同時に遺産相続権もありません。
先に夫が亡くなって、義理の親を介護した場合はどうなる?
遺産相続ができるのは、亡くなった方の配偶者と血族(養子縁組を結んでいる場合を除く)だけです。
どんなに頑張って介護して看取ったとしても、嫁には一銭も入ってこない場合があります。
お金欲しさに介護をしていたわけではなくても、納得できませんよね。
財産分与するように遺言状に記載してもらう、養子縁組するといった方法もありますが、「特別寄与料」として介護に携わった分のお金を請求することもできますよ。
特別寄与料は2019年7月の民法改正で始まった新しい制度で、金額の算定方法はこのようになっています。
特別寄与料算定方法(一例)
- 介護にかかった時間×自治体が定めた最低賃金
- 介護せず働いていた場合に得られた収入分
- ヘルパーなどを雇っていた場合にかかったはずの費用
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まとめ
義理親の介護義務は法律上はありません。
それでも長男の嫁だから、お世話になったからと在宅介護を選択する人もいますよね。
義理の親の介護をすることになった場合は以下の4点を心にとめておいてください。
- 自分ひとりで介護しようと思わない
- 家族で始めのうちに役割分担を決めておく
- 介護保険サービスを利用する
- 介護に費やした時間や労力は「特別寄与料」として対価をもらえる
内閣府が行っている意見調査では、嫁や婿に介護されたいと思う人も、最期まで自宅で介護されたいと考える人も年々減少しています。
無理に在宅介護にこだわらず、色々なサービスや施設を検討してみるのも決して親不孝ではありませんよ。
自分たちの生活スタイルに合わせて、介護する人もされる人も幸せに生きられる選択肢を考えてみてくださいね。