今まで自らを大人になるまで努力して育ててくれた、親の存在はとても大切な宝物です。
育ててくれる為に努力してくれましたが、いずれは自分自身が面倒を見なくてはなりません。
食事にお風呂等、肉体的にも精神的にも負担があり、辛くなってしまう事でしょう。
しかし、このまま改善が出来ないままではいけません。
私の友人は現在親の面倒を見ていますが、色々と悩み事がある様です。
介護の事やそれを継続して行って自分がどうなってしまうか等について、「不安になってしまう」と言っていました。
私はそれを聞いて、どうにかして解決させてあげたいと思いました。
今回は親の面倒に疲れた場合の原因と対処法を紹介します。
現在親の面倒を見ていて困っている人や、これから親の面倒を見ると思っている人には必見です。
目次
親の面倒を見て疲れる原因
まずは、親の面倒を見て疲れてしまう原因を中心にご紹介します。
どういった事が原因で生じてしまうのか、詳しく知って行きましょう。
これを知らないと様々なトラブルを抱え込んでしまい、自身の負担を増大させる一方になってしまいます。
私の友人は親の面倒を見ているので、喧嘩になったり息が合っていない為に、トラブルの原因となってしまいそうでとても心配しています。
「これからどうなってしまうのか、先行きが見えなくて心配」と言っていましたので、かなり神経質になってしまっているのでしょう。
自分自身の活動によって問題にならない為に、これから紹介する内容を確認して原因を理解して行きましょう。
介護うつを引き起こしてしまう
1つ目は、介護うつを引き起こしてしまう事です。
日々親の面倒を見ている内に、「自分はこのまま頑張れるのか」等と自問自答してしまったり、疲労の余りに考えられなくなってしまった結果、「介護うつ」という精神疾患を発症させてしまいます。
あるケースでは在宅介護に従事過ぎて、疲労感の余りうつ病が発症してしまう事がありました。
その他に親の面倒を見なくてはならないといけない責任感や、自由を奪ってしまう様な劣等感を感じてしまい、自責の念が強くなってしまう事によって更に精神的に辛くなってしまう事でしょう。
私の友人は精神疾患に陥る事について気になっていました。
「このまま続けていたら頭がパンクしてしまい、気が動転してしまいそう」とぐったりした表情で私に言いましたので、私は「大丈夫?」しかその会話の時は言えませんでした。
それ程、介護うつになる可能性が恐ろしくも潜んでいる事が分かります。
必死に親の為に頑張る事は良いのですが、そこから引き起こされるダメージは自分に降りかかって来ますから、充分注意しなくてはなりません。
介護離職を迫られてしまう
2つ目は、介護離職を迫られてしまう事です。
親の面倒を見続ける為の時間は、大変長く必要とされます。
その為、自身の仕事に支障が来てしまい、時間が足りなくなってしまった結果、最悪の場合介護離職をせざるを得なくなってしまいます。
その結果収入源が無くなり、疲労どころか親子共倒れが待ち構えている事でしょう。
私がかつて務めた会社に前職がエンジニア職だった方が居ましたが、親を介護する事への従事をする為に、前職を辞めざるを得なかったそうです。
私の友人は、友人の親の面倒を見る際にお仕事を離職してしまうのかについて、大変悩んでいました。
「食べて行く収入源が無いと、これから先の人生に不安が募って仕方ない」と私に重い感じで話して来て、私は「そうならない為に一緒に解決策を考えて行こう」と言って励ましましたが、相当悩んでいる事でした。
確かに親の面倒を見る事だけで自分の生活の収入源まで犠牲になってしまうと、本当に大変な壁が待ち構えているでしょうし、私も友人と同じ立場になったら子供を旦那と一緒に養う事すら出来なくなってしまうでしょう。
そういった意味を含めて介護離職は苦渋の決断からなる選択肢ですから、そうならない為の対策は無いかと願うばかりです。
親に手を出してしまう事も後を絶えない
3つ目は、親に手を出してしまう事も後を絶えない事です。
これはとてもいけない事です、絶対にしないで下さい。
在宅介護によるニュースで、親に手を出して自ら犯罪を犯してしまうニュースが後を絶えない事実があります。
その動機は「介護の限界」や「どうすれば良いのか分からなくなった」等、様々な理由があり、ニュースで観ているだけでも胸が痛くなって来ます。
それ程、日本国内で親の面倒を見る現状は、とても苦しい事にもなっているのです。
私の友人は近年の介護問題のニュースを観て、「私もこうならない為には、どうすれば良いのだろう」等と考えつつも私に話して来ました。
私は友人に対して「これは課題だけど、乗り越えて行きたいとプラスにして考えよう」と友人を勇気付ける発言を考えて言いました。
私の友人は少し気持ちが和らいだ感じになりましたが、まだ何処か不安を募らせていましたので、良い改善案がある事を個人的には願っています。
親の面倒を上手く見る方法
これまでは、親の面倒を見た結果の悪影響を紹介しました。
しかし、その親子の悪循環から脱する為に、親の面倒を上手く見る方法を知って行きましょう。
これを知って行けば、今後の活動も捗りますし、親子の仲も良い状態で保てて行けるでしょう。
私の友人はこの事をとても知りたがっていました。
「対策案を知って行けば、親の面倒による疲労軽減も期待出来るから良い」と言いましたし、私もそれに共感して是非知りたくなって来ます。
悩むなら、色々な対策を知って解決出来る様に努力して行きましょう。
楽に介護出来る様にする
1つ目は、楽に介護出来る様にする事です。
余裕な気持ちを持って介護を出来る様にする事が出来れば、より良く親の面倒を見る事が可能になりますし、自分自身の心身の負担が軽減されて行く事でしょう。
その中でボディメカニクスというやり方があります。
ボディメカニクスとは、介護の際に身体の負担を軽減して、高齢者の身体を支えたり身体の向きを切り替えたりする時に無理に行わない様にする為の方法です。(引用:探しっくす)
これによって、介護時の負担を抑えながら親の面倒は見る事が出来ますので、疲れないで活動する事が出来ます。
これは良い技術ですから、是非とも実践して行きたいですね。
更に以下のボディメカニクスには以下のメリットがあります。
①重心を低くし、両足を広げて支える面積を広くする
支える時に安定感が出るので、無駄な力を使わずに済みます。
②相手に可能なかぎり近づく
近い距離であれば体全体で支えられるので、体への負担を分散させる事が出来ます。
③てこの原理を使う
起き上がるときに腰を支点にして回転する様にすると、容易に起き上がりの介助が出来ます。
④相手の体をできるかぎり小さくまとめる
腕や足が広がっていたりすると、支えるのが難しくなってしまいます。腕は曲げて体の上に置く、膝は揃えておく等の工夫をすると、介助がし易くなります。
また、自分でできる範囲は自分でやって貰う事で、介護者の負担軽減だけでなく、高齢者の身体機能の維持にも繋がります。
体調等を見ながら、出来る事はやって貰う様に促すことも大切です。(引用:探しっくす)
以上の4点が身体の負担を軽減して、快適に親の面倒を見る事が出来ます。
私の友人はボディメカニクスに興味を持っていました。
「これの方法を知れば、自身の負担は抑えられて頑張って行ける」と希望を持った発言をしてくれまして、私自身もなんだか嬉しくなって来ました。
これからの先の事も考えるとボディメカニクスを上手く応用して、親の面倒の為に活動を捗らせたら前向きになれる事でしょう。
新しい事を知って、どんどん活かして行きましょう。
1人で抱え込まないで相談する
2つ目は、1人で抱え込まないで相談する事です。
介護は長い期間を要するので、突発的にやっていては心身の負担が増大するだけですから、1人で抱え込んでいないで、市町村に設けられている地域包括センターや介護相談専用窓口を活用する事も1つの手です。
これを行う事によって、自身で知らなかった介護の仕方についてアドバイスを聞けたりしますから、励みにもなれば新たな知識を得られます。
これはとても貴重ですね、損する前にあらゆる知識を市町村で相談して得て行きましょう。
そして、ソーシャルワーカーに相談する事も良い方法となって来ます。
ソーシャルワーカーとは病院の各診療科にて勤務している相談員の事であり、障害手帳から障害年金の申請や更新に関して、家族や患者本人の意見を尊重してアドバイスをしてくれたり、主治医と連携して物事を進めてくれます。
とても心強い存在ですから、親が医療に関わっている場合は是非頼って行きながら、生活環境を整えて行きましょう。
私の友人は「知らない事が沢山あるから是非やって行きたい」と気持ちが前向きになっていました。
私は友人の言葉を聞いて嬉しく思いましたし、これから先の親の面倒を見る事に対しての意気込みを聞けるだけで、充分な程に安心感が湧いて来ました。
まずは何か分からない事があったら、様々な相談機関を通じて色々聞いて貰い、安心感を得て行く事で精神的にも安定して行きます。
「悩む前に行動」を取って、対策して行きましょう。
無理に抱え込む必要は無い
ここまでは原因と対策をご紹介しました。
最後に伝えたいのは、無理に抱え込まない事です。
まだ、様々な方法がありますから気持ちを楽にして、孤独な気持ちにならずに親子で繋がりを持って欲しいです。
私の友人も「生んで育ててくれた親なんだから、最後まで生き続けて行こうとする姿を見届けて行きたい」と言っていました。
私にも両親が居ますから、これから紹介する方法を親の為に検討して行き、より良い生活を過ごして行きましょう。
介護サービスを利用する
1つ目は、介護サービスを利用する事です。
余りにも親の面倒が見れない場合は、介護士等の専門のスタッフの人達に頼って行く事も健全な方法です。
これによって、1人では出来なかったりする事を助けて貰いながら、親の面倒を見る事が出来ます。
私の親戚は当初は在宅介護をしていましたが、トイレの面倒等が出来なくなって来まして、最終的に介護施設に入所させて行きました。
ただ、サービス費用は高額なので、家族と相談して決めて行く事を、検討して下さい。
私の友人は介護サービスについて検討していました。
「もし、親が厳しくなって来たら、介護サービスを利用したい」と私に話して来ました。
私はそれについて反対意見もありませんので、友人が「やってみたい」と思う事に賛成して、見届ける立場でありたいです。
介護サービスはお高いですが、負担を軽減してくれるので、利用する価値は充分にあります。
のめり込み過ぎないで良い感じの距離感を保つ
2つ目は、のめり込み過ぎないで良い感じの距離感を保つ事です。
これは言い換えると、根詰め過ぎずに親との関係性も良好に保ち続ける事です。
あるケースでは、頑張り過ぎて介護うつになってしまったり、自分の疲労感に気付けなくなってしまい倒れてしまう事がありました。
原因の点で介護うつを紹介しましたが、そうならない為にも余裕さを持ちながら、1人で抱え込まずに親の面倒を見て行ければ良いでしょう。
私の友人は考えを吐き出せずに、溜め込み過ぎる所が少しあります。
私は「気にしなくて良いよ」と言ってあげていますが、時に友人は感情的に少しなってしまう事がありました。
その点を考慮すると、親の面倒を見る際は頑張り過ぎない様に距離感を保って貰い、これからも一緒に話したりしてストレスを発散させてあげたいです。
こうした方法で、「1人じゃない」という事を実感して行きましょう。
まとめ
今回は親の面倒に疲れた場合の原因と対処法をご紹介しました。
親の面倒を見て疲れる原因
- 介護うつを引き起こしてしまう
- 介護離職を迫られてしまう
- 親に手を出してしまう事も後を絶えない
親の面倒から楽にする方法
- 身体の負担を軽減する技術、「ボディメカニクス」を知る
- 専用窓口や医療関連では相談員である、ソーシャルワーカーに相談する
無理に抱え込まない方法
- 介護サービスを利用する
- のめり過ぎない良い感じの距離感を保つ
親の面倒を見る事は大変ですが、それに合わせた相談・支援機関は充分にありますので、悩まずに行動に移して活用しましょう。
それが、親との関係を良好に保ちながら、共に生きて行く最善の方法です、迷わないで行くべきです。
生みの親であり育ての親でもある、自身の両親に恩返しの気持ちを持って行きましょう。